北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

お婆ちゃんの教えてくれたこと

2021-02-23 17:15:23 | 日記
物心ついた時から私はお婆ちゃん子だった。

両親共働いていたので、いつもお婆ちゃんと一緒に過ごしていた。
仏壇の前に並んで座り、散歩の時もワンコのようについていった。
だから色々な事は全てお婆ちゃんから教わった。

最初の疑問は「ボクはどこから産まれてきたの」だったように思う。
今ならコウノトリが運んできたと云うところだろうが、寒い私の住む場所にコウノトリなんかいない。

それでお婆ちゃんは「木の股から産まれた」と云ったのだと思う。

家の裏には寒冷地には珍しい少し太い木があって、私はその枝分かれした股に想いを飛ばした。

テレビも無い時代。お婆ちゃんはよくおとぎ話をしてくれた。
詳しい内容は忘れたが、「ブッとオナラをしたら きな粉が吹き飛んだ」と最後のオチを云ってアハハハと笑っていた顔を今でも思い出す。

桃太郎は川を流れてきた桃から産まれたのだから、木の股から産まれたとしても何ら不思議では無い。

オトコとオンナの違いがチンチンのある無しだと知ったのは、記憶が曖昧だが近所の女の子が野ションしたのを見た時だと思う。

その違いが分かった途端、女の子にチンチンを見られるのが恥ずかしくなった。


お婆ちゃんには「自分が嫌なことを他人にしてはいけないよ」と教わった。

だからスカートめくりだとか女の子のパンツを下げることなんて本当にいけないことと思い女の子の野ションからも目を背けた。

その人生の師であるお婆ちゃんは78歳で亡くなり私は号泣した。

それでも、その教訓は記憶の底に生き続けていて女性が「嫌」と云ったら絶対に「嫌」なのだと信じていた。

その言葉の最後に「ん」が付いたとき、本当は「嫌」ではないと知ったのは何歳の頃だったろう。
「いやん~」「ダメん~」「バカん~」は微妙だが否定ではないのだ。

お婆ちゃんは、そこまで詳しくは教えてくれなかった。


マイフレさんと襟裳岬の宿に泊まったとき、「一緒に風呂へ入ろう」と誘った私に彼女が云った言葉はどうだったろう・・・・・

「嫌」か「いやん~」だったか、今頃になって妙に気になってきた。
(2018年7月8日編 参照)