ゴールデンウィークは、ほぼ家に籠った。
ハンドルを握らない日が続いた。
録画したDVDを観、図書館から借りた本を読んだ。
以前は池波正太郎に代表される時代小説を好んだが、最近はイチャイチャものが多い。
図書館では「ティーン」向けに区分されているので少し恥ずかしいが、爺さんだって少しだけ昔は「ティーン」だったのだからと勇気を出して借りる。
マスクをしているし、もしかしたら爺さんっぽくは見えないかも知れない。
今度はDAISOの「ツケマ」でもして目パチクリにしてみようかと企む。
読み進み最後のページになって(読んだことがあるような・・・)と気が付く。
そこまで行かないと昔読んだ本かどうかが分からないのだからボケがきているのかも知れない。
好みが偏ってしまう結果なのだろうけれど、同じモノを選ぶ自分に軽いヤッチマッタ感。
私の街近郊がロケ地ともなった「ハナミズキ」
これを読み終わってホンワカした気分に浸りながら、ロケ地となった尺別へ車を走らせた。
ルンバは、廃駅となった建物を過ぎ誰も住んでいないような限界集落のさらに奥へ車を進める私を不審そうに見る。
端にある建物こそがハナミズキでヒロインの新垣結衣が暮らした家として使われたもの。
庭先にあったハナミズキの木は既に無いが、建物は何とか保存されている。
ルンバは「こんな所でロケしたの」と驚いているが、汚れたガラス越しに家の中を見ると当時の家具が少し残っているようだ。
庭越しに見える太平洋が美しい。
こんな所でイチャイチャできたら最高だろうなぁと、ティーンの心を持つ爺ちゃんは思う。
モチロン、お相手はルンバではない。