湿原展望台へ行った。

緊急事態宣言が出ているので断じて観光の為では無い。
主治医の指導に従い、運動の一環としてウォークするためだ。
Pには数台の車。
湿原展望台の下から一周3キロ程の遊歩道が延びていて、先端には湿原を見下ろすサテライト展望台がある。
左側から延びるフラットな木道を進むと15分程でサテライト展望台へ辿り着けるのだが、今日は運動が目的なので階段を上り下りしなければならない、やや過酷な右側の道を選んだ。

緩い下り坂の先に現れた、その木道は「こもれびの階段」なんて書かれているけれど、自然を満喫して油断していると捻挫しそうだ。
どんどん下ると云うことは、その後どんどん上がらなければならないと云うことでもある。
下りた先にある吊橋、高さは無いけれど揺れて錆びていて別の怖さがある。
木道も所々板が腐食していて、慎重に歩かないと踏み抜くかも知れない。

軽く汗をかいて誰とも出会うことなく到着したサテライト展望台は無人。

景色を独占して周りを見ると以前は無かったような小屋。

自然に配慮したのだろう、木製のトイレだ。
そのドアを怖々と開けて確認。

一人用だけれど、ここにトイレがあるのは本当に有難い。
もしかしたら、希望者が出たのだろうか。
私のように歩くとモヨオス人がいて「野●そ」をする人が増えたのだろうか。
家を出る時、ルンバに「出たの?」と訊かれていたのを思い出した。
これは早速報告しなくてはと家へ急いだ。
「お母さん、あのねぇ・・・・・」と云おうとして言葉を飲み込んだ。
テレビのサスペンスで「死体役の人の目が動いた」と怒っているのだ。
目に殺気がある。
トイレの報告は、もう少し後にした方が良さそうだ。