北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

条件反射

2021-05-24 18:12:18 | 日記
井上陽水がデビューし、まだテレビで顔が売れる前、当時メジャーで誰もが知っていた吉田拓郎などの先輩に誘われ、バーかキャバレーかは知らないが、とにかく夜の街に連れて行かれた。

ボックス席の端に座り、取り残されたような暗い雰囲気で独りチビリチビリと飲んでいた陽水。

拓郎達の周りは当然のようにホステスの輪が出来ていたが、その時一人のホステスが隅で付き人のように飲んでいる人が気になり、拓郎に「誰?」と訊いたところ「あぁ、あれは陽水だよ」と云った途端、
「ええっ!!! あれが井上陽水なの」と驚き、ホステス全員が陽水に殺到し、拓郎達の席が離れ小島になったと云う有名な逸話がある。


今日は定期の診察日。

悪化していないか心配で、ハンドルを握りながら車内で歌い気勢を上げる。
久し振りに聞く陽水は、歌詞は独特だがコード進行が変わっていて心に残る。

特に今朝は「とまどうペリカン」が気に入って、クリニックに着くまでリピートし大声で歌って沈みそうになる気分を盛り上げた。

症状を医師に説明すると色々な検査を組まれるが、私の場合、紙に症状を記入しておいて予め希望を伝える。
診察時に言い忘れないようにするためもある。

ここ数週間、回盲部がヒリヒリするので憩室か大腸炎を疑っていた私は、いつもの検査内容にCRPと白血球数を調べて欲しいと書いた。

新コロナで一時は閑散としていたクリニックも満席で密なのに、看護師さんが「タブ・・・・・」と呼んだ所で私と目が合い処置室へ誘導。
「名前を覚えられているんだね」と云ったら「そりゃそうですよ」と意味深。
もしかしたら・・・・・愛?(笑)

「CRPと白血球も調べて欲しいんだよね」と云ったら「お便に血は❔」と訊かれたので「じっくり見てはいないけれど無いと思う」と答えた。

「お便って云うんだねぇ、お小水と云われた時も何のことかと思ったけれど」と云ったら大笑い。

「お酒は飲むんですか?」と訊かれたので「お酒も浮気もしない」と云ったら
「浮気しないと云うのは嘘くさいなぁ」とニヤリ。

だから「乳をポロンと出されたら、パクッと咥えるかも知れないけれど、それは条件反射だから。それ以上は無いよ」と云ったら「アハハ・・・」と笑う眼が妙に艶っぽい。




それでCRPも白血球数も正常値でただの筋肉痛か神経痛かもと云う結論で様子見になり、いつもの薬を処方されて診察はオシマイ。

他の検査数値も僅かだが良くなっていたので、悪化していない分だけ帰路はご機嫌さん。

「とまどうペリカン」のボリュームを上げて歌い続け、喉をヒリヒリさせながら笑顔で自宅へ戻った。