処方されている薬の残りが乏しくなってきたので、検査と診察を受けに行こうかと思ったら祭日だった。
それじゃ、代わりに図書館へ行こうかと思ったら月曜の休館日だった。
あきれ顔のルンバに「今日の祭日は何の日だか判るの?」と云われた。
当然知っていると云う顔をして「春分の日だろう」と答えられたのはパソコンの画面に表示されたのを見たからだ。
あぶないところだった。
そう云えば今日は「春のお彼岸の中日」だった。
それをルンバに云うと「当然だ」と云う顔をされた。
そこで私の脳はフッと考えた。
もしかしたら春分の日だからお彼岸なのかと。春分の日イコールお彼岸。
と云うことは秋分の日は秋のお彼岸なのだろうか。
そのことをルンバに確認すると、何を今更と云う顔で「当たり前でしょう」
(そうだったんだ) と云う表情の私を哀れみの視線で見つめるルンバ。
でも学校で教えられた記憶は無い。多分・・・・無い。
今頃と思うかも知れないけれど、今日一つ利口になった。
菩提寺から届いた紙に施餓鬼供養の文字があった。
「それって何?」と何でも知っているルンバに訊いたら聞こえないフリをした。
きっと知らないのだ。
検索して調べよう。
そして今度は私が哀れみの視線を浮かべながらルンバに説明してやろう。
昨日より少し賢くなる夫婦がここに誕生する。
忘れなければね。