今頃かい

今日､気温は上がっていないのに蒸し暑い｡

名物の霧が街を覆っているのだ｡

湿気を避けるため窓を開けずに居間へ下り洗顔｡

洗顔と云っても鏡は見ない｡

鏡を見るのは風呂でヒゲを剃る時だけ｡

自分の顔がどれだけ垂れてきているのか､気にはなるけれど見なければ良いのだ｡

母は晩年､写真を撮られるのを嫌がった｡

その気持ちが身をもって理解出来るようになった｡

それがここ数日､毎日鏡を見ている｡

一生懸命､眉を描いているのだ｡

100均で買ってあったのを見つけ､使わなければモッタイナイと思い毎朝格闘｡

これがなかなか難しくて自分でも笑ってしまうのだが､初日にスリスリが気付いて笑われて以来､誰も何も云わない｡

見慣れてしまったのだろうか､それとも違和感が無い程描く技術が上がったのだろうか｡

でも､最近気が付いた｡

朝､濃く描かれていた眉が午後には薄くなっていることに｡

もしかしたら女性は一日に何回も塗り直しているのだろうか｡

眉だけでも大変なのに､女性は毎日とんでもない苦労をしているのかも知れない｡

私なら化粧していなくても｢抱いて｣と云われればコアラのように抱きつくのに｡

今日は念入りに眉直しを3回行った｡

夕方までに3回塗り加えたと云うことだ｡

図書館から帰って着替えていたら､やっとルンバに気付かれた｡

｢お父さん､もしかしたら また眉描いた❔ その眉で外へ行ってきたの❔｣と云いながら笑っている｡

｢堂々と図書館へ行ってきたよ｡キリッとして良いだろう｡｣と威張ったが

｢抱いて｣とは云われなかった｡

間違いではない

曇っているが外へ出たくて仕方無い｡

外出の用意をしていたら､ルンバから声が掛かる｡

｢交通安全週間が始まっているから気を付けて｣と云うのだ｡

私だってゴールド免許を失いたくないので最近の運転は慎重で穏やかだ｡

早速､我が家では恒例となっている外出時の点検開始｡

ルンバの言葉に従って指差確認をする｡

｢鍵､キャップ､メガネ､チャック､マスク､財布･････｣と手慣れた点検は続く｡

そして最後にニヤッと笑って｢ゴールド｣と云うのは｢免許証を忘れていないか｣

と云う確認だ｡

私は迷わず２ケある股間を指さした｡

付いていけない

久し振りに晴れたので美原運動公園を歩くことにした｡

運動は嫌いだけれど､楽しみを見つければ少しは頑張れる｡

Pに車を置いて軽いカメラ片手に一周3.2キロのジョギングコースを歩き出した｡

少し前を歩く女性のお尻様をターゲットに決めた｡

女性のお尻様って､どうしてあんなに丸くて魅力的なのだろう｡

それに少しでも接近しようと歩幅を広げるのだが､不思議なことに差は開くばかり｡

皆が同じルートを歩くのだから断じてストーカーでは無い｡

偶然前を歩く丸いモノと一緒のスピードで歩こうとしているだけだ｡

必死になって歩いていたら､いつの間に近付いていたのか別のお尻様にサッと追い抜かれて意気消沈｡

どうやらお尻様達についていける体力が私には無いようだ｡

これ以上のスピードアップは無理と諦め､距離で体力を付けようと方針転換｡

少し大廻りで球場の方へ向かったが､何とそこには凄いスピードで走り回る女性達｡

やっぱりスポーツマン､スポーツレディは私とは身体の構造が違うみたいだ｡

少し休もうかと思いベンチを見つけて近寄って行ったら､何と絶対ヤバイ角度｡

思わず笑ってしまった｡

誰か座ってくれれば嬉しいのだけれど･････

だって 7月だもの

ここ数日雨｡そして寒い｡

その前､何日か20度を超えた日があったので夏気分になり､掛け布団を仕舞い半袖を着た｡

ワクチン接種では半袖着用とか書いてあったので､少し寒かったが頑張って着て行った｡

だって7月だもの｡

昨夜寒くてクシャミ､そして鼻水｡

風邪ひいたのか､それともワクチンの副反応か･････

面倒だけれど､せっかく仕舞った掛け布団を出し､暖かい夜を過ごした｡

そして今朝､まだ寒いけれど半袖を着た｡

何故❔ 

半袖がそこにあったから｡

早速ルンバに怒られた｡

｢またクシャミして鼻水出るよ｣と云われたのに｢絶対にクシャミはしない｣と頑張る｡

もし出たら､｢クシャミではなく咳の変形だ｣と国会答弁のように云おう｡

しかし･････ストーブは点けた｡

さらに半袖を､重ね着した｡

だって7月だもの｡

海老フライ戦争

いつの間にかテルテル所長が家へやってきて霧雨の中､黙々と庭の一坪ほどの花壇に生えた雑草を取っていた｡

そして､夕食はトンカツを食べに行きましょうと誘う｡

少し遅れたが､私の誕生日祝いのようだ｡

私よりも大喜びで､サッサッと着替えたのはルンバ｡

呆れる程の素早さだ｡

テルテルは自分が売った車の助手席に座り､ゴールド免許になった私の優しい運転を味わう｡

夕食時は行列が出来る店なので心配だったが､新コロナの影響なのか待たずに座れた｡

肉が苦手と云うルンバも､ここの店のトンカツは大好き｡

ゴマをスリスリして出来上がるのを待っている｡

私はヒレカツ御膳だが､残りの3人は全員海老カツ御前｡カツが少ない代わりに大きな海老フライが2本載っている｡

出来上がるまで店内を見回すと､さすがカツ屋｡客層の大部分は私も含めてデブ｡

やってきた海老カツ御前を早速楽しむルンバ｡

デブの私は食うのが早い｡他の二人も次々と食べ終えて､まだ食べているルンバ待ち｡

最後の楽しみに残しているのは海老フライ1本｡

それを横取りしてやろうと企むが､テルテルが察して｢やめた方が･････｣と云う目で私を見る｡

そんなことを知らない無いルンバは最後の海老フライを持ち上げ満面の笑み｡

もし横取りしていたら､どんな目にあわされたことか･････

手を出さなくて良かった｡

クワバラ､クワバラ｡

テルテル､ご馳走様でした｡<(_ _)>

寸前に､止めてくれてありがとう｡