高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ログハウス 3 基礎工事2

2007年02月12日 18時42分12秒 | ログハウス

File0009 次に基礎のブロックを積み上げていく元となるベース作りだ。本来ならば型枠屋さんが来てコンクリートを型枠に流し込んで一件落着と行くところだが、そうは行かない。たった、一回しか使わないのに型枠を作ることが出来ないので、私は横筋ブロックを使うことにした。ブロックの縦にも横にも鉄筋を通すことが出来、私のような素人が少しずつ進めていくには一番適していると考えたのだ。ブロック一つ一つであれば一人でも積み上げて行けると思った。

File0008

この基礎工事をしている時、竹の学校に通いだした時だ。元々は農業で生計を立てようと計画していたが、いろんな先輩方に相談してみると「お前のように、農業にあこがれて入植するヤツは沢山いるけど、ほとんどが途中で脱落していく。農業の収入は不定期で不安定である。もし、本当にやるのであれば、何か現金収入の副業があったほうがいいな」とアドバイスを受けた。それで、別府にある当時、職業訓練校の竹工芸課に通うことに下のだが、それが本業になるとはその時は思いもしなかった。訓練校に通っている間は「訓練手当」として1年間失業保険がもらえる。これは当時の私にしては本当に助かった。

File0021File0025File0023 多くの友人(この写真は訓練校の同級生)が基礎工事を手伝ってくれた。今でも、ここはダレダレがしてくれたんだなー、とかいたるところに思い出が詰まっている。

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ログハウス 2 基礎工事

2007年02月12日 08時55分14秒 | ログハウス

File0006 図面もなく始めた家作り。建築の「ケ」の字も知らない私にとって知らないことが強みである。なまじっか、判っていると頭の中で堂々巡りして進まない。私のようなタイプは「まず、やってから考える、後悔する。パターンである。図面は段ボールの上に鉛筆で書いた紙が私の図面である。

友人の土建屋を拝み倒して、1日だけショベルカーを持ってきてもらい、穴掘りをしてもらった。建坪で25坪ほどあるので、これの穴掘りを手でやっていたのでは、いつの事になるか判らない。「お酒1本でお願い。」まだ、若かったのでFile0013 出来たのだろう。それにしても、今こうやって写真を見ると私も細かった。

掘った穴にグリ石を敷き詰めていき地盤を固める。その上に生コンを流して基礎のベースを作るのである。当時はまだ、ログハウスの本もなく知り合いの人から聞いてみよう見真似でやっているのである。現在は独立基礎といって丸太の重なる部分だけに基礎を立てる方法が簡単で後のメンテナンスも簡単だと思うのだが、この時はたまたま教えてもらったやり方がこの「布基礎」の方法だったため、大変大掛かりなものになってしまった。近所のおじいさんが見に来ていて、「あんた、ビルでも建てるんかい?」と言っていた。

家を建てるとき、この土仕事が一番キツイ。単調で、重くて、汚れ仕事なのだ。

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