当時、個人で作っているログハウスで建坪25坪、2階建て、総面積で40坪のログハウスというのは おそらく九州でも一番大きなものではなかっただろうか?
私が自分で家を建てると言い出した時に母親は「お前は小さい時もプラモデルを途中でほおり投げたのだから、無理だから止めときなさい」と言っていた。でも、人間にはいろんな可能性があるんだ。もし、あなたの息子が「自分で家を建てたい」と言い出したときは、しばらくじっと見守ってあげてください ね。
「男が家を一軒建てる。」いう事は本当に大きな仕事であり、自信となってくるものです。もちろん、私のように自分自身が大工となって建てなくても 経済的、社会的に力がある人は銀行でお金を借りて大工さんに建ててもらえばいい訳で、「一国一城の主になる。」という事が大きく成長させてくれるものなのだ。 私はお金がなかったのでその分自分で建てるしかなかったのだ。当時、ログハウスは建築基準法に認められていなかったので、住宅金融公庫からお金を借りることも出来ない。まとまったお金があるわけでもなく、とりあえず今あるお金で買える材料を買い、後はまたお金を貯めては材料を買うという、少しずつ進めていくことにした。
結果的にはこの借金をしないで家一軒を建てたことは、私のかけがえの無い経験と自信と財産になった。今でも、たいていのことは出来るような気がする、これも沢山の人に助けられ、「私は人についている」と妙な自信 がある。
ようやく基礎のブロックを積み上げいよいよこれからは丸太積みである。