朝一番の電車で新潟に向かった。池袋から大宮まで埼京線を使って、大宮から新潟までは新幹線。ところが長岡を過ぎたあたりで突然、新幹線の室内灯が消え、電車が止まってしまった。地震の性で停電してしまい動かなくなってしまった。30分ほどで復旧し又動き出した。
長男が通っている新潟の学校は、キリスト教の学校で全人格教育をうたっている。理念だけでなく、子供が通い出してから2年半、学校の先生の生徒に対する姿勢や思いから充分に伝わってくる。その、学校の最大行事であるフェスティバル。1年から3年まで縦割りに6チームを作り、演劇、合唱、ダンス、デザイン、競技などを競うのである。今時、学園祭にこれほど夢中になっている生徒達も珍しく、見ていて素直な感激を受けた。
生徒達の自主企画に任せられ、学校側はあまりタッチしない。あくまで生徒に寄る自分たちのフェスティバル作りを通じて、人間の成長を見守っているのである。高校では、受験勉強漬けにするのでなく「自分探しの場所」と位置づけている。全校生が出し物に一丸となって応援し、その結果に一喜一憂し、涙し、感動している。本当に今時、珍しい場面だ。
今回、長男クルムはダンス部門のリーダーとして参加しているのだが、見に行って、踊っている時の顔が実に嬉しそうに楽しそうだった。その顔を見ただけで、新潟まで来た甲斐があったというものだ。前日には、九州から妻の悦子とお婆ちゃんも楽しみに見に来ている。クルムの学園祭を通じて家族が幸せな一コマを頂いたようだ。
夕方に新潟を出て、大宮、池袋と戻って来た。駅についてお腹が空いていたので、「たいぞう」というラーメン屋に入った。お店の従業員も元気良く、気が付く。鰹節と豚骨をベースにしたこってりスープのラーメンであった。味もまずまずである。パリパリの海苔とメンマが美味しい、ゆで卵も充分時間をかけて味をしみこませてある、しかし、私にはここの麺は太すぎる。黒豚肉の餃子とグラスワインを1杯。九州の細麺に愛着がある私としては、いまいちであった。 東京のお客には結構人気があるのだろう、店の外には行列が出来た時の待ち時間表示があった。