高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

キティちゃん、35周年!1

2009年02月08日 07時22分23秒 | もんく

昨日の朝日新聞に、「キティちゃん、35周年!伝統工芸品とのコラボ!」という記事が載っていた。全然、我々には関係が無い事の様に思えるが、実は先日、ある出版会社から電話が掛かってきた。最初はまたセールスの電話かと思い

「セールスの電話ならケッコウデス!」と最初に言ったら、

「その様な電話ではありません、実は………」と

話を聞いてみると「サンリオのキティちゃんと伝統工芸品をコラボした企画を立てています。それについて御社から何か企画していただけないか?」と言う話であった。「キティちゃんと私どもの竹のバッグ?どうもピンと来ないなー」と思いつつ、「取りあえず資料を送ってください!」と電話を切った。

数日後、送られてきた資料には、焼き物が在ったり、キティちゃんがプリントされた印伝があったり、博多織、南部鉄器、風鈴、手ぬぐい……といろんな物が作られていた。私も、「これは何か面白いものが出来るかな?」と少し、興味が湧いてきた。しかし、最初に提示された条件は、あまりにも法外な酷な条件であった。

1.キティちゃんを使う商標権は売値の8%を売れても、売れなくても、製品を作った時に払わなくてはならない。

2.サンリオのショップで販売された時は、生産者の取り分は30%。

3、自分のお店やネットで販売した時も、生産者の取り分は30%。

と言う。何かの間違いだろうと思い、「自分で売っても、70%もサンリオに取られるのですか?」と聞くと「そうです」というので、バカくさくなってなってしまった。生産者が、自分のお店で苦労して売っても30%しか入らない、尚且つ、8%の商標代を引いたら、22%にしかならない、こんなのでは、売れたら売れるだけ赤字になるのは見えている。そんな趣旨のことを話したら、数日後、また電話があり、

「30%というのは間違いでした。それと、自分で販売していただいた場合は商標権の8%だけで、後は生産者のものです」ところっと変わってきた。 つづく

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする