高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

先輩職人からの提言

2009年02月18日 11時17分38秒 | 後継者育成

昨日の午後は、別府の竹工芸訓練支援センターでの研修生に向けて、先輩職人として、講義をすることになった。ここの研修生というのは、竹の学校で1年間、職業訓練をした後、選抜試験を受けて、本格的な竹細工を学び、中堅技術者コースの生徒になった人達である。

竹の学校の卒業生20人の中から、選りすぐられた生徒たちである。しかし、現実は厳しいのだ。来月3月には、もう卒業しなくては為らない。その時点で、自分の技術と経験の中から自営業のスタートをきる事になる。

217_0093時間の講義で、私はなるべく評論家の様な、抽象的な話はしない事にした。具体的な数字を上げて、今まで私が経験してきた事・失敗してきた事・うまくいった事・その中から得られた事をなるべく忠実に話した、また、コンサルタントの様に傍から見ていて、分析をしたり第3者的な見方ではなく、私も現在進行形で、経営の最前線でもがいている、同じ職人としての立場で話した。

内容まで、書いていくと3時間物のCDが出来上がってしまうので、ここでは省略。

果たして、何処まで、話が通じたのか?疑問であるが、彼らがこれからどうやって、自分の作品を世の中に出していくのか?

もがき、あがき、苦労すれば苦労するほど、力となって蓄積されて行くのだが、失敗を恐れず頑張って貰いたい。

竹工房オンセ

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