昨日は一日中、事務所で作業をした。日曜日なので、工房のメンバーは誰も遣ってこない。こんな時の方が雑念が無く、仕事が出来る。
普段だと、作業場で仕事をするのだが、今日は、誰も居ないので、事務所に道具を持ち込み、ヒゴを取ったり、机の上で竹編みをしたりと……。ここならば、12畳ほどの広さなので、ストーブ一つで事が足りる。また、他のメンバーの耳を気にしなくて良いので、自分の好きな音楽をかけたり、落語のCDを聴いたりと気ままに作業が出来た。
注文の作品を作っているのだが、途中まで編みこんだ所で、どうにも竹の微妙な色の違いが気になってきた。どうしても、天然素材なので、多少の色の違いは有るのだが、前回ヒゴ取りをした時のヒゴと、追加でヒゴ取りした時のヒゴが、微妙に違うのだ。ヒゴの時はそれほど気にならなかったのだが、編み合わせて行くと、だんだん気になってきた。染色するのであれば、全然気にならないのであるが、今回の注文品は、染色しない天然素材のままなので、何となく奥歯に物が挟まった様な感じが残っているのだ。
結局、悩んだ挙句、半分ほど編み戻し、もう一回、後からヒゴ取りしたものと同じ竹でヒゴを取り直し、編みなおすことにした。「後悔、先に立たず!」という通り、「あの時、やっぱりやり直せば良かったのに!」とは、思いたくない。 時間をかけて編み上げた物を解く時は涙が出てくる。
しかし、ヒゴを取り直し、編み始めたら、「やっぱり、やり直して良かった!」と思えてくる。
それと、今日は例の大阪からやって来ている、お惚けちゃんの、竹の学校の合格発表の日である。受かったのか?ダメだったのか?ホントに気になる日である!