大地震から一夜明けて、テレビのニュースで、未曾有な被災状況がわかってくると、驚愕するばかりである。
あまりにも巨大な自然の猛威の前に、為すすべもなく、ただただ立ち尽くす。
真っ黒な海が迫ってくる様子を見ていると、これは映画のSFXではなく、現実の映像なのか?・・・・・・・・と、
私が出張中の横浜では、
東北地方の被災地の方々を思えば、大したことではないのだが、
横浜駅周辺では、約三万人の人が、家に帰ることが出来ず、駅の構内で泊まっていた。
夜通し電車を走らせた私鉄や地下鉄に比べ、翌日7時まで、全線運行停止をしていたJRには、怒りの声が多数出ていた。
ホテルのロビーにも、人が溢れ、座り込んでいる。
エレベーターもエスカレーターも止まっているので、20数階に宿泊していても、歩いて上っていくしかない。
翌日、高島屋に出勤してみると、社員やマネキンさんたちも帰宅することが出来ず、社員食堂などで一夜を明かしたり、我々業者が泊まっているホテルに、内緒に泊まったりしたそうだ。
私の宿泊していた「東横イン・横浜スタジアム前」でも、地震の被害が出ており、
ここのホテルは古い本館と、新しい新館という二棟で出来ているのだが、古い本館は亀裂が入り、安全面での問題が出たためクローズした。
本館の宿泊者は全員が新館に移された。
新館の外壁には、亀裂が見え、1階の入り口付近は、落ちてくる瓦礫が当たらない様にテープがしてある。
翌日の高島屋での営業は、お客様も普段の5分の一くらいのお客様である。当然、こんな日に物が売れるわけではなく、静かな一日であった。お客様だけでなく、販売する側にも、「こんな時に物を買う気に為らないよね。」と、思ってしまうのも仕方がない。