この年になると、結婚式に参列することは、めっきり減ってしまい、礼服を使うときは、殆どが葬式である。
ところが、友人の息子の結婚式に招待されたのだ。妻は、1ヶ月前から、「何を着ていこう、あれが良いか?これが良いか?」頭も染め直して準備万端、
女の人はこんな事が、良い刺激になって楽しいのだろう・・・
私は結婚式前日に、箪笥から礼服を出し、虫に食われていないか?確認する。
礼服のポケットの中には、お数珠が入っていた。一緒に置いてあったのは、黒いネクタイしか無い!
あれっ、白の結婚式用のネクタイが見当たらない。
箪笥の中を、ごそごそと捜すのだが、滅多に使うことの無い白いネクタイ。
何処を捜しても見つからない。家の中の何処かにあるのだが・・・・・
仕方が無く、別府市内の「洋服の青山」に行って買うことに
お店に着くなり、店員さんに
「間に合わせのネクタイなので、安いのを下さい!」と
「ハイ、どうぞこちらへ」
「あれっ、おかしいですね!2100円のネクタイがあったのですが???」
「これでは、如何ですか?」と取り出してくれたのが、4200円のネクタイである。
一瞬、いきなり倍額かい!
42000円のネクタイでは無いので、これでも良かったのだが、
「何か、本来の自分のネクタイは必ず家にある。今回、たった1回だけのネクタイならば、もっと安いので良いではないか?」と、貧乏性の頭が考える・・・・
「あー、良いです。他の店をあたって見ます。」
洋服の青山の直ぐ側に、「100円ショップ、ダイソー」がある。
ひょっとしてと思い入ってみると、あるでは無いか!立派なネクタイが!100円で
「これだ!」
こんな間に合わせの時は、これで充分である。