高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

大きなヘラ

2011年09月10日 06時31分38秒 | 工房

お客様の注文で、大きなヘラを注文された。
私のところでは、料理に使う鉄板ヘラを扱っているのだが、こういった物は、ラインに乗せて治具を作り、大量生産していくものであり、少しでも、寸法が違ってくると、まるで、仕事の流れが変わってくるので、全くの別物になってしまう。

今回注文いただいたのは、長さが70センチもある、大きなヘラである。

98_8 こういった大きなヘラを作るときは、材料の調達から変わってきてしまう。
直径が15センチほどもある、大きな大きな孟宗竹を探し出し、高圧釜にかけて、炭化処理をする。
それを、帯鋸である程度の形に、切り出す。

98_6 次に、大型のベルトサンダーで厚みや、型を削り出すのだ。

98_2 最初は、目の粗いベルトで削り出す。しかし、此れだけだと、手触りが悪いので、もう少し目の細かいサイダーで削りなおしていく。
3段階に、仕上げを変えて、ようやく、型削りが終わる・・・・

削り出したときには、体中削り屑だらけである。

削り出した物を、天日で干しあげ、よく乾かす。

乾燥が出来たら、カビなどが生えないように、ウレタン塗装の吹付をする。

「特注品が、高くつく」のは、仕方がない事である。
大量に作るときは、同じ作業で何百と作るので、機械の調整や、ベルトの細かさを変えるのでも、それなりに仕事量ができるのだが、特注品の場合、1本、2本しただけで、道具の調整をしていかなくてはならないからね・・・・・

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