ホームページを見て、店舗で使う、什器になるような大きな籠の注文が来た。
縦60センチ、横60センチ、高さが65センチ 結構な大きさである。
さて、どんな編み方で作ろうか?
ある程度の重さの物を入れても大丈夫な物を作らなければならない。工房の若い弟子たちと話して居ると、「こんな編み方が良いかもしれませんね」と、出してきたのが、
「山里の竹籠職人」と云う本だった。この本は、宮崎県日之影町の廣島一夫さん。
現代の名工にも選ばれ、スミソニアン博物館にも、廣島さんの作品は収蔵されている。
我々、竹細工士の大先輩だ。
この方とは、不思議なご縁があり、私も工房の研修旅行で、廣島さんの工房を訪れたり、反対に、2回ほど私の所に来られたこともある。
15歳から、丁稚奉公に竹細工の工房に入り、この道80年の奇跡の様な方だ。
初めて、お会いした時でも、もう80歳くらいになられていたが、カクシャクとして職人の鏡の様な方だった。
岩飛びペンギンの様な眉毛が印象的で、人懐っこい笑顔をされる方でした。
今年で、94歳。まだお元気だそうで何よりです。
先輩諸兄の残してくれた技術や資料のお蔭で、我々が新しい物を作るときのヒントが頂けます。今回の、注文品を作るにあたっても、廣島さんの作られた、堅牢な自転車籠を参考にさせて頂くことにしました。
ありがとうございます。
廣島一夫さんの事はこちらから
http://www.hinokage.jp/web/osirase/takezuroku.htm
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