Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

高妻山と雨飾山

2024-10-22 16:21:00 | 日記


最初の写真は五地蔵山からのものでこちらは翌日雨飾山から見た高妻山。小ピークが連なっているのがよくわかります。右はギザギザの戸隠山。

今週は先週に続き上信越の山にのぼります。このエリアには百名山が4座あり先週火打山と妙高山の2座にのぼり、今回は残りの高妻山と雨飾山です。この二つの山は隣り合っているようで縦走もできず、さらに登山口が高妻が信越線側、雨飾が大糸線側とそっぽを向いています。




従って周回どころか日を変えて登らないと行けません。初日は戸隠牧場から大洞沢を遡行し五地蔵山を経由して高妻山にのぼり、弥勒尾根を降り登山口に戻ります。
5時過ぎに駐車場を出たタイミングでは空はガスっていましたが、いわゆる雲海が牧場を覆っていました。




雲海を抜けると快晴。最高の天気に恵まれました。


大洞沢を遡行するルートで登る。紅葉が見事!


沢の水源を過ぎて尾根に詰めると。


東の黒姫山とその向こうの奥秩父方面が現れた。


紅葉の向こうに高妻山が姿を見せた。




沢をつめて一不動の尾根に出ると日本中の山たちがお出迎えです。もう、東京(雲取山)まで見えます。もっと先の日光白根山も見えたかもしれません。
高妻山は恐怖の蟻の門渡りで有名な戸隠山と尾根で繋がっています。


雨飾からみた高妻山と右の戸隠山。

この縦走も検討しました。高妻山に登ったあと、時間と体力と相談して、と考えていましたが、やめました。前回の妙高と同じで、先にキツイ方にのぼり、かつ嫌いな難所があるとどうしても弱気になります。またの機会という事で。



白馬を背景に記念撮影。


奥が妙高山で右が火打山。

左から奥秩父、富士山、八ヶ岳、南アルプス。北アルプスからは、八ヶ岳の右に富士山が見える。

後立山連峰の峰々。

御嶽山と右が乗鞍岳(だと思う)。

降りは弥勒尾根と呼ばれるこの尾根を降る。

黒姫山が目の前に迫る。その向こうは志賀の山並。

牧場を挟んで向かい側の飯綱山。その向こうには四阿山と浅間山が見える。

↓山頂からの動画



1,300m近辺のブナの大木の葉はまだあおい。

牧場への出口。観光牧場で登山道や遊歩道もあり観光客がお見えでした。

こんな牧場のアイスはさぞ美味かろうと思ったら、大混雑で食べ損ねました。



その後白馬村に出て、日本海に向かって走り、小谷温泉入り口から雨飾山登山口駐車場に向かいます。途中、戸隠神社の前を通って初めて知りました。戸隠神社が大観光地であることを。そういえば牧場に蕎麦屋があり、下山したらそこで蕎麦を食べようと目論んでいたら、ななんと、長蛇の列。観光の皆さんでした。結局町ハズレの蕎麦屋さんでやっと戸隠蕎麦にありつけました。本場は美味いです。
夕方5時前に雨飾山登山口駐車場に到着。キャンプ場も併設され、管理棟で生ビールを一杯。




ジョッキで飲むとスイッチが入ります。その後、手持ちの缶ビール、日本酒、ハイボールを飲み尽くし、熟睡。




そして翌朝5時に起きてびっくり、昨夜まばらだった駐車場がすでに満杯。




大勢の方が登山口に向かってゾロゾロ。コースタイムが6時間程度なので遅出でいいやとたかを括っていたら、みなさん、なんでそんなに早いの?なんでそんなにたくさんいるの?
今日は昨日のような快晴とは言わないまでも、高曇りでまずまず。おっとり刀で6時ごろスタートしてしばらくすると紅葉の大岩壁が現れました。布団菱(フトンビシ)です。




そうです、この雨飾山は紅葉で有名な百名山なのでした。したがってこの季節、素晴らしい紅葉を楽しめる反面、大勢の登山客を引き寄せますので、駐車場も登山道も山頂も大渋滞です。中には30名ほどの団体さんもいらして大変です。


紅葉の向こうに高妻山

山頂は大混雑です。「おっちゃん邪魔や〜」と言われてもめげずに自撮る。

ここから妙高は見えないが、左に活火山の焼山と火打山の山頂が覗く。



それでも山頂からの展望も、中腹の紅葉も素晴らしく、短い山行でしたがエッセンスのギュッと詰まった山歩きでした。


1,600mあたり。

こんな道を歩くと楽しい。

来週あたりが紅葉の見頃かもしれません。

まだまだ続く紅葉の道。

1,300mくらいまでは綺麗に紅葉していました。

下山中も次から次へと登ってくるみなさんと紅葉話で盛り上がりながら楽しく下山。




ところで山頂からはすぐ下に日本海と糸魚川の街が見えます。糸魚川といえば糸魚川静岡構造線、フォッサマグナの本家です。最近は翡翠海岸でも有名ですね。日本アルプスはこのフォッサマグナの西の端に連なります。フォッサマグナとは?アルプス成立との関係は?上信越の山と北アルプスの関係は?急に糸魚川に行きたくなりました。途中の道の駅小谷で温泉に入り、濁酒「北アルプス」と大量のキノコを調達、一路糸魚川に向かいます。と、そこにフォッサマグナミュージアムがあるではないですか!もちろん向かいます。ここで謎が解けるか。




結果、何がわかったか。フォッサマグナは1,000万年前にプレート運動で日本ができた時、今の糸魚川-静岡構造線と東の柏崎- 千葉構造線の間が切り裂かれて海だったこと。
その後、このフォッサマグナの下で火山活動が活発化し、天城山、富士山、八ヶ岳、妙高、焼山などなどの火山がこの時できた事。この火山活動による膨大な噴出物がフォッサマグナを埋め立てて今の陸地となった事。日本アルプスの成立はそのずっと後、これも大陸プレートの押し合いへし合いでもりがったという事。以上。
日本が引き裂かれたのも、海を埋めた火山活動も、アルプスを盛り上げたのも、これ全て大陸プレートのおかげ、という事でした。
この上信越の山は結局構造線の内側で、焼山、妙高、黒姫などの火山が作り上げたもので、北アルプスとは隣り合っている
ものの、全く別物なんですね!
山頂からの絶景と紅葉、最後に頭もスッキリの2泊3日の山旅はこれで終了。
心残りは戸隠山と戸隠神社。黒姫山、飯綱山も登ってみたい。また行くぜ!










常念岳(93/100)〜蝶ヶ岳 周回 

2024-10-03 10:49:00 | 日記

常念岳はみんなが登る北アルプスの人気百名山です。北アルプス全体を眺めることができることや、表銀座と言われる大天井岳、燕岳、槍ヶ岳へと縦走するコースでもあるからでしょう。しかし、僕はなぜか縁がなくてこれまで登ったことがありませんでした。隣の燕岳や蝶ヶ岳には登っているのですが。

常念岳は縦走で登るのが一般的のようですが、今回は蝶ヶ岳と合わせて周回する、三股サーキットと呼ばれるコース。このコース、標高差2,100m、距離16kmとさほどではないのですが、なぜかコースタイム14時間というこれまでで最長です。

陽も短くなり、今回も早出、早帰りを励行、朝の3時過ぎに駐車場を出発。このタイミングで出る人は無く、真っ暗な道を一人で歩くのはいつもの事とはいえ、気持ち悪いものです。早速前方に動く影が!ウサギさんで良かったぁ。

4時過ぎ、今度は上からヘッドライトが勢いよく降りてくる。トレランのお兄さんでした。仕事まえの一走りと言っていましたが、一体どこまで行ってきたのでしょうね?





登りは前常念の尾根を辿りますが、最初急登、しばらく樹林帯を歩いて視界が開けると目の前に前常念の岩だらけの急斜面が待ち受けています。








ここをよじ登るのですが、この登りのコースタイムが7時間という原因が、この岩だらけのジャングルジムのような斜面です。





今回の周回ですが、どちらから回るのが良いのかあまり調べず、目的は常念なので最初に常念を選びましたが正解でした。この斜面を最後に下るのは嫌です。





前常念を過ぎると一気に展望がひらけて常念岳と左手にはこれから向かう蝶ヶ岳とその下の尾根がよく見えます。降りは常念沢を挟んで反対側の尾根を同じ三股の分岐を目指して降ります。





その尾根の向こうには穂高の巨大な岩塊が現れ、右方向には薬師岳から黒部源流の山、大天井岳からさらに右には剣・立山、後立山の山並みが広がります。










最後の尾根に達すると、そう、ここは銀座3丁目?、いや表銀座ということがよくわかりました。前常念尾根にはほとんど登山者はいませんでしたが、大天井岳をつなぐ尾根に出るとゾロゾロ、登山者が列をなして登っているではありませんか!



山頂に向かう人たち。


常念小屋からやて来た外人さん達。



常念山頂!


狭い山頂はもう、大混雑で、おじさんたちが山座同定で大騒ぎ。その様子は下に貼り付けた動画で窺い知ることができます。



前穂、奥穂、涸沢岳と北穂、下に涸沢。


槍ヶ岳。


槍の右から薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、手前の大天井岳。


これから向かう蝶ヶ岳。左に伸びる尾根を降る。右奥には御嶽山と乗鞍岳。





平日ということもあり、登山者は高齢の日本人と、半分とは言いませんが、3割くらいの外国人でした。聞いただけでアメリカ人、フランス人、香港人がいました。毎度感じることですが、外国人に日本の山岳の良さを知ってもらうのは嬉しい反面、山が混雑するのはがっかりです。どうしたものでしょうね。

押し合いへし合いの山頂には長居せず次の蝶ヶ岳を目指します。常念から眺める蝶ヶ岳は、なだらかで、すぐ行けちゃいそうに感じていましたが、どっこいそうはいきません。蝶ヶ岳山頂の手前には蝶槍と呼ばれる形の良い小ピークがあります。そこまでに400m降り、200m登り返さなければいけないのでした。今日の行程、ほとんど終わったと思っていた僕にはこのアップダウンが効きました。



常念岳から400m降る。


向こうの常念岳からやってきた。


これが蝶槍。

でも、このアップダウンの最中、今朝登ってきた前常念の尾根が見え、あんな長くて急な尾根を登ったのね、という満足感がアップダウンの疲れを癒してくれました。なかなかカッコ良い尾根でした。


これが前常念尾根。

蝶槍を超えて、やっと、なだらかな尾根をお散歩気分で歩くと蝶ヶ岳ヒュッテに到着。ここで昼飯と昼寝。





蝶ヶ岳は11年前に登った。


東の浅間山や四阿山を眺めながら食べるカレーとコーラは最高です。



右浅間山 左に四阿山。


蝶ヶ岳からの降りは階段だらけです。良いかどうかは別として、疲れた僕には超ありがたい。関係者の皆さんありがとうございます。





2000m付近はすでに紅葉が始まっていて、秋、です。





こうして、日本百名山の日本アルプスシリーズは終了しました。やっと、北アルプスの全体像がわかったような気がします。これからは、まだ山頂を踏んでいない北アルプスの山を繋いで歩いてみたい。南アルプスを縦走してみたい。まだまだ日本アルプス巡りは続きそうですね。



最後にもう一回、前常念の尾根。


朝右に登り、夕方左から帰ってくる。
今日も無事下山。


常念岳山頂からのビューを貼り付けてあります。記録用なので、見苦しいです。↓

その1

https://youtube.com/shorts/SSI7HyQDO7c?si=9n71vqyEw66HeDJV

その2

https://youtube.com/shorts/-DGQOFgea4o?si=3TrsHl66xogNS1Tz


下山後は駐車場近くのほりでーゆ〜四季の郷でお風呂。MontBell割引で500円。




塩見岳 92/100

2024-09-27 10:27:00 | 日記

塩見岳は、南アルプス中央に位置する百名山です。東は静岡県、西は長野県の県境に位置し、西の天竜川、東の大井川に挟まれ、北の北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山、さらに仙丈ヶ岳と、南の荒川、赤石、聖の中間に位置し、南アルプス全体を眺めることのできる独立峰でもあります。



北には間ノ岳、農鳥岳と、そこに向かう仙塩尾根


南には小河内岳と右に荒川岳。


この山は、長野側の鳥倉登山口から入るルートが一般的で、山頂ピストンで距離24km、標高差2,600m、コースタイム14時間のタフなコースです。





9月26日何とか明るいうちに帰ってこられればと朝3時に鳥倉の駐車場を出発。このコースは、トランスジャパンアルプスレースでもお馴染みの三伏峠を通り、本谷山を通過して本山を目指します。途中、山頂直下の塩見小屋まではほとんど眺望のない樹林帯のコースで暑い日に登るのは避けたいところ。登山口から標高差で900mほど登ると、三伏峠小屋のある三伏峠に着きます。



三伏峠と三伏峠小屋。小屋の右手の急登を登ってくる。


ちなみにこの三伏峠、標高が2,600mあり、日本の地図で記載されている最も高い峠だそうです。明治に長野の伊那と、静岡の大井川中俣をつなぐ生活道路として開鑿されたそうで、比較的歴史が新しくて、歴史の匂いがしないのが残念。さらに、現在では静岡側に降りる道が廃道となり、峠といっても尾根をつなぐ登山道の中継点としてのみその役割を担っています。



みつぶし、ではなく、さんぷく、と読む。


トランスジャパンアルプスレースでは、北の仙丈ヶ岳からこの塩見岳をつなぐ仙塩尾根を通ってこの三伏峠の関門を通過、さらに南の赤石岳を目指します。それにしても、こんな標高の高い生活道路を通るというのも今では想像もつきませんが。



三伏峠からはこんな尾根道を歩く。



三伏峠を通過して本谷山こえ、なだらかな尾根を歩くとこぢんまりとした塩見小屋に着きます。




山頂直下に塩見小屋はある

ここから森林限界を超えて、南北の南アルプスの山たちが姿をあらわします。最初の画像は塩見岳を三伏山から見たものですが、遠景はこんな感じです。


昨年11月に空木岳から塩見岳を遠望したもの。

山頂部が帽子のようになっていて、中央に突起が見えます。この部分、なかなかの急登で(僕の嫌いな)岩場です。





そして、この岩場をよじ登ると、360度の絶景が待っていました。



塩見西峰から最高峰の東峰を見るホッとしている僕。


今日の朝のうちは山域全体にガスがかかっていて、登るのには涼しくて良く、昼前後にはガスが取れて、山頂到着時にはこの通り。仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、中央アルプス方面は見えませんでしたが、北の白峰三山、南の荒川、赤石が目の前でした。



南東の蝙蝠岳の左に富士山が見える。


今日は、山頂付近ではガスが取れて南アルプスがよく見えて何よりだったのに加えて、上りと下りのしんどい時間帯には的とにガスがかかって涼しい願ったり叶ったりの1日でした。





おかげで、途中ばてることもなく下山完了。最近、ますます足が速くなっている気がするんですが、いったいどこまで進化するのでしょうか?

この入山口の鳥倉林道は、長野県の大鹿村というところにあります。中央自動車道の松川ICから赤石岳を源流とする小渋川を遡ってきますが、途中、多くのダンプが行き交っており、道も拡張されたり、トンネルも新設されてたりしています。いったい何事かと思ったら、そうです、ここは中央リニア新幹線のトンネル工事の真上だったのです。静岡県知事が反対し続けたこのリニア新幹線の経路はちょうど赤石岳とこの塩見岳の間と通ります。長野県側ではすでに工事が進んでおり、大量の土砂が運び出されていて、小渋がわの河川敷に積み上げられています。この大量の土砂はこれからどうなるんでしょうか?地下水の変化という影響のほかに、この大量の土砂の処理は、もう一つの大問題なのではないでしょうか。


発生土砂、に注目。

山に登ったら温泉入って、カロリー補給が大事。今日は道の駅で教えてもらった松川IC近くの清流園のお世話になりました。新しい施設で入浴料500円とは今時ありがたい。安いですけど、いい温泉。ここでカツカレー食べて一休みして、帰路につきました。最近、このパターンが気に入ってます。



アップダウンが少なくでていますが、消費カロリー3,600kcalだそうです。
年内に、常念と蝶ヶ岳周回日帰りと、妙高周辺の4座を登りたいです。


山頂からのおまけ動画↓

https://youtube.com/shorts/a-k_vdrW5R4?si=S24RDaMu938DhIUt


鹿島槍ヶ岳(2,889m)

2024-09-12 09:34:00 | 日記

9月11日は10年前、荒天で撤退を余儀なくされた鹿島槍ヶ岳に登りました。後立山連峰(だそう)です。このよく聞く後立山連峰ですが、実のところどこを指すのかよくわかっていなかったのでした。こんなに山登っているのにお恥ずかしい限り。





北アルプスには他にも表銀座、裏銀座、前回の黒部源流だの立山連峰、穂高連峰だの色々な地域の呼び名があります。広くて、複雑なんですね。前回、やっとあのあたりが黒部源流ということが、理解できました。実際に行って実感しないとわからないもんですね。



登り始めは天気も良く、途中、富士山見えた


さて、この後立山ですが、北は富山と新潟の県境、親不知から、白馬、五竜、鹿島槍をつなぎ、針木岳と蓮華岳の間、針木峠まで続く一帯を指すんだそう。立山連峰の東に位置します。結構これまでバラバラと登っています。今回は、立山の東の玄関口、信濃大町の扇沢から柏原新道を登り、爺ヶ岳、布引山経由、鹿島槍ヶ岳まで、ピストンの日帰りとしました。



奥が立山連峰で、立山の山並みや剱岳が見えるはずですが今日は雲の中


普通は山小屋泊で、五竜まで抜けるか、手前の大谷原に降りるコースを取るようですが、車の関係上ピストンになりました。



このあたりの沢も黒部川に流れ込みますが、前回の源流地帯との違いは、この水は黒部湖の下流に流れ込むということです


そもそも五竜に抜けるコースには八峰キレットという怖い尾根があって、そんな怖い場所嫌いの僕的には対象外!

ところで最近、フルマラソンを走ったり、黒部源流の縦走したりと足への負担が多くてどうも調子が悪い。特に半腱様筋(?)あたりが腿の付け根から膝まわり、さらに脹脛にかけて痛む。休ませれば治るんでしょうが、問題は、右が特に痛むと言うことです。僕の体も長年の癖からなのか、随分と歪んでいて、御多分に洩れず骨盤の位置が明らかにずれています。体が、逆くの字、に曲がっていて、右足に特に負担がかかります。これにお悩みの方はずいぶん多いらしく、骨盤矯正のクリニックはよく聞きますし、矯正のためのストレッチ講座もYouTubeでごまんとアップされています。と言うわけで、これまでの癖、右肩に背負う→左肩に、右足で立つ→左でも立つ、登りは左を多用などなど修正を試みてはいますが、なかなか効果は出ません。ストレッチも色々あってどれが良いのやらわかりません。誰か教えて~。



稜線上は残念ながら天気悪く、鹿島槍ヶ岳山頂はガスの中


布引山も


爺ヶ岳もガスの中



今日のコースは標高差2,400m、距離20km、コースタイム14時間で、これまでで多分1番きつそう。でも途中、種池山荘、冷池山荘と山小屋が二つもあるので、荷物は最小限、最悪は小屋止まりもできるので安心。とは言え、最初爺ヶ岳まで1,400m登った後、冷池山荘まで300m降り、その後鹿島槍ヶ岳まで500m登り返すコースを往復、というのはそもそも気が重いです。



爺ヶ岳への登り返し



鹿島槍ヶ岳も視界に捉えられません


雷鳥さんと出会えて良かった


行きの冷池山荘でコーラ、帰りの冷池山荘でコーラとカレー、種池山荘でぜんざいとコーヒーを注入して、2,000キロカロリーを補給。携行食と合わせて3,000キロカロリーを摂取しましたが、少し足りませんでした。お金はかかりましたがお陰で荷物も軽く、途中、昼寝までして楽しく歩くことができました。



帰りに昼寝した種池山荘


冷池山荘は爺ヶ岳から300m降った場所


下山後は、大町温泉の薬師の湯で、温泉、ダムカレー、昼寝(夕寝?)して、7時ごろ出発、4時間ほどで帰宅しました。



黒部名物ダムカレー


12時間歩いて4時間車を運転、と言う芸当ができるのは、体力のついた自分を褒めたいところですが、車の性能によるところが大きいです。昨今の運転支援は高速道路ではほとんど何をすることもなく、アクセルも踏まないので、足が攣ることもありません。眠くなりそうですが、かえってリラックスして疲れず、眠くなりません。特に、目の悪い僕的には夜の運転が自分でするより遥かに安全であることが、行動範囲と行動時間を増やしてくれています。




稜線は秋の気配も


しばらく足を休ませるため、登山とランニングは控えることにします。2週間くらい??






黒部源流の旅 三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜水晶岳

2024-09-06 14:11:00 | 日記
写真は三俣蓮華岳から見た黒部源流。左から、祖父岳、水晶岳、鷲羽岳。祖父岳と鷲羽岳の間が黒部源流と呼ばれる。

2024年9月3-5日で三俣蓮華(2,841m日本300名山)、黒部五郎岳(2,840m)、水晶岳(2,986mi)に登り、黒部源流地帯を巡る旅をしてきました。黒部の源流地帯とは、東を鷲羽岳、水晶岳、南を三俣蓮華岳、黒部五郎岳に囲まれた、雲の平周辺を指します。特に、ワリモ岳、鷲羽岳と祖父岳の間に流れる沢を黒部源流と記している地図がありました。これが薬師沢となり黒部川と名を変えて黒部湖に注ぐのです。


この地図はわかりやすくて便利。

アクセスに丸一日を要し、最低でも3日かけないと楽しめない、いわゆる北アルプス、もっと言えば日本の奥座敷です。名峰に囲まれ、静かに広がる広大なこの地は、訪れてみなければその良さはわかりません。2年前には、富山の折立口から薬師岳、雲の平、高天原を経て鷲羽岳、笠ヶ岳に登り岐阜の新穂高に降りるコースを歩いています。その時は、体力不足から水晶、三俣蓮華は登れなかったのでした。今回の初日は新穂高から小池新道で双六小屋経由三俣蓮華に登り黒部五郎小舎に泊まります。翌日、黒部五郎岳をピストンして水晶小屋へ。最終日、水晶岳をピストンして新穂高温泉に戻るコース。初日は朝3時半に駐車地の新穂高を出発。初めて通る小池新道を辿り双六小屋へ。



この小池新道、1955年ごろ、双六小屋の小池義清さんらがが数年の歳月をかけて切り開いた登山道です。



石畳にように敷かれた平らな岩が特徴で、とても歩きやすい。特に降りの疲れた足にはとてもありがたい。前回この地域に来たときには、笠ヶ岳から笠新道を使って降りたため小池新道は初めてです。


途中の鏡池でみる逆さ槍


笠新道の急で歩きにくい岩の道に比べると、勾配の緩さといい比べ物にならないほど良い道でした。かつてのローマ街道を彷彿とさせます(見たことはありませんが)。




その双六小屋で一息入れて三俣蓮華岳に登ります。台風の影響で、この日この辺りを歩いている人はほとんどいません。山頂は独り占めで、明日登る黒部五郎岳、



水晶岳、



遠く北西に大きな薬師岳、



そして目の前の広大な雲の平まで僕だけのもの。その光景に後ろ髪をひかれながら、今度は黒部五郎小舎目指して降ります。広い高原を緩やかに降り、最後は本日一の急坂を400mほど降ります。明日これを登り返すのかぁ。



2日目は4:20出発。弁当持って黒部五郎岳山頂目指す。今日は快晴、東の槍穂高もくっきり、



日が登ると五郎のカールも朝焼けに。



誰もいない山頂で山たちを眺めながら弁当を食べる。最高に気持ちが良いです。


親指の先がこれから向かう水晶岳


今日は水晶もできれば登りたいので至福の時間は程々に下山開始。500m降って400m 上り返す。三俣山荘で昼食。ラーメンとコーラで2,400円。高いと言えば無茶高いです(でも、アメリカで同じものを食べるともっと高い!)。



水晶岳へは一旦降って黒部源流記念碑なるものを見てから登り返す鷲羽岳を巻くコース。楽なはずですがこの一帯、石が転がる足場が悪い道で結構疲れる。ワリモ岳のコル手前から雲行きが悪くなり、コルに着く頃には一面ガス。午後1:00、今日のお宿、水晶小屋に着く頃には雨が降り出す始末。元々ここで休憩してから水晶岳をピストンするつもりだったので、コーヒー飲みながら待つ事1時間半、なんとなく明るくなってきたのでレインスーツに身を固めて出発。やはり僕は晴れ男、ガスがどんどん晴れていくではありませんか(ビール飲まなくてよかった!)。



山頂からは今朝登った黒部五郎も、野口五郎も、薬師岳もうっすら見えました。雲の平も目の前です。



こうして黒部五郎と水晶岳は我が物となったのでした。


ちなみに水晶岳は双耳峰。山頂は南峰、三角点は北峰。


さあ、明日は帰るだけ。というわけでビールと酎ハイで乾杯。



最終日、真っ赤な朝焼けを眺めながらきた道を折り返す。同宿の方とおしゃべりしながら歩いてあっという間に三俣山荘に。


手前から鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳


ワリモ岳と鷲羽岳にのぼる選択肢もありましたが、今日も長い1日なので無理せず楽な源流コースとしました。1日平均20kmを3日歩くと流石に疲れます。



三俣山荘からは三俣蓮華の巻道を槍穂高のパノラマを眺めながら歩く。双六小屋を過ぎれば、今度は笠ヶ岳を視界に収めながら最後の尾根歩きとなります。弓折乗越からは再び小池新道に感謝しながら新穂高への道を降ります。



台風の影響の無くなった最終日には、たくさんの登山客が押し寄せて、いつもの光景となりました。


雲海に浮かぶ焼岳と乗鞍岳


多くの皆さんにここの良さを知ってもらいたいとは思うものの、やはり独り占めの黒部源流は最高で、本当に良いタイミングだったと思います。


こんな景色も独り占め


今回は感じませんでしたが、昨今、この奥まった場所でも外国人登山客が激増しているそうです。もしかすると、今となっては外国人の方が日本の山岳の良さを知っているのかもしれません。整備されて、スケールが大きいだけの海外の山岳に比べ、小ぶりだが未だ野生の環境が残り(ちなみに、僕は見れませんでしたが、他の方が水晶小屋直下で熊を目撃、写真に収めていました)、バラエティに富んだ日本の自然は世界のハイカーから注目されています。知らないのは日本人だけ、なんてことにならないように、そして、あまりに多くの人が押し寄せて秘境の良さが失われないことを祈ります。