Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

Mt.Fuji

2015-08-30 21:05:36 | 日記

Where to go? Mt.Fuji~Yeeh!

今年は、眺めるだけでなくて、「登るぞ、富士山」と誓いを立てたのは、5月くらいでしたかね?あっと言う間に8月も終わりを迎え、今週行かなければ、今年の約束が反故になると気付き、あわててツアーを申し込んだのでした。のっけからこの写真とは、もう、言うまでもありません、天候最悪、お見せできるような代物は何もない、ということでした。富士山登山は、世界遺産になってから、シーズン中の自家用車乗り入れ禁止となり、バスで登山口まで行かねばなりません。また、シーズン(山小屋が営業しており、シャトルバスもある期間)も最も長い今回登った吉田口(河口湖側)で7月1日~9月14日までと限定されます。富士山は、大きく4つの登山ルートがあり、それぞれ、健脚であれば日帰り可能ですが、なにしろ今回初体験につき、作法に則り、8合目の小屋で一泊バスツアーを申し込んだのでした。

今回のツアーはWillerTravelの富士登山マイプラン、横浜からバスで新宿、ここでチェックインして、再びバスで富士スバルライン5合目登山口に向かいます。到着後、ここからはマイプラン、なので勝手に行動、8合目のトモエ館に一泊し、翌日、頂上を踏んで(べつにどうでもよいことだが)昼までに、登山口に戻り、バスで新宿まで帰ります。そして、写真は29日土曜日の朝7時の新宿住友ビル1階WillerTravelカウンターの様子。外人さんばかり!皆さん、どちらへ?「Oh,Mt Fuji!」今日も明日も雨だぞ~!外人さん向けコースは、ちゃんと英語の喋れるガイドさんと添乗員さんだそうです。

10:50、やってきました、富士スバルライン5合目登山口です。ガスで何も見えない中、大勢の登山客や観光客で賑わっています。登山者は仕方ないですが、観光客、それも外国人観光客がほとんどですが、何も見えないのでは来た甲斐がありません。

この登山口は標高すでに2,300mもあり、登山開始前に高山病対策で1時間程度暇をつぶすべし、というのが作法ですが、こんなガスの中で待っているわけにもいかず、11:00にはすたこら登り始めます。全く展望もなく、ガスの中をひたすら登る。最初は砂礫の広い登山道が、7合目あたりから固まった溶岩の斜面となります。この辺から勾配も急になり岩をつかんでよじ登ります。

7合目や8合目にはこんな感じで山小屋が林立、それぞれのテラスが登山道となっており、休憩したり、朝はご来光が眺められるポイントも多いとか、便利です。

14:00今夜のお宿に到着、と思ってクーポンを渡し(渡したにもかかわらず)、部屋に案内され、着替えて、早速ビールとお昼のシーフードヌードルを頼みます。ビールの缶を、プシュ!と開けた瞬間、小屋の主いわく「小屋が違います。このもう一つ上のトモえ館です」。確かに写真も富士山ホテル、と書いてあります。くつろいだ後にこれは厳しい。とはいえ、ビールとシーフードヌードルの汁を飲みほし、上の小屋に移動、改めて飲み直すことになりましたとさ。

5時からハンバーグカレーの簡単な夕食を終えると、にわかに青空が広がってきました。山頂方向もばっちり視界が開け、8合5尺のご来光小屋や山頂の小屋も見えるではありませんか。そして、眼下には雲海が・・・下には山中湖や、以前登った石割山や大平山が見えるはず。小屋のご主人も、「明日は期待できるかもねぇ~」。この季節、多くの登山者がご来光(5:05頃)を見るべく、明け方山頂に殺到、登山道は大渋滞になるとか。今日のお宿は、標高3,400m程で、山頂まで400m弱、コースタイムでも1時間半なのですが、この渋滞があるため、出発は2:00頃が普通なんだそうです。そして、日の出まで、1時間は待つことになるのですが、この季節でも、気温0度、風が10m程度吹いているので体感気温は氷点下10度!

1:30、ツアーガイドさんよりツアー参加客へ、強風と雨で、山頂登山は中止、の連絡。さて、どうする?外は相当強い風と、横殴りの雨。昨日の夕方とは打って変わって、予報通りの厳しい状況となりました。これでは、山頂の気温はもっと低く、突風も怖いので、あっけなく、Takも登頂断念としました。

下山道は、のぼりとは別に、貨物運搬ブルドーザー用道路を下ります。砂礫の広い道を、晴れていれば埃にまみれて下るのだそうですが、今日は程よく、どころか相当ウエットな状態で、その点快適。そんな中、登頂できない皆さんがとぼとぼと、なんだか避難民のように行列を作って下ります。多くの登山客は、外国人も多く、装備もお粗末な人が多く、見ていてはらはらします。氷点下にもなる富士山で、ビニールの百均かっぱしかなかったり、ジーパンや短パンという人もいました。事故が起きないとよいですが、こんな天候では心配です。

とまあ、こんな感じで初富士山は終わりました。来年は、もっと天気の良い時に、日帰りベースでトライしようと思います。山小屋と、あの大行列はさすがにもう勘弁してもらいたい。山小屋と言っても、2カ月程度しか営業しない臨時の小屋で、設備やスペースは北アルプスのそれとは比較になりません、また、登山客の数も半端ではないので、小屋はいつも満杯だそうです。ひとつ心配な事があります。1畳に2人寝るパターンですが、隣に巨体のガイジンが来たらどうするんだ?幸い、隣は、栃木は鹿沼から1人でいらした年輩の方で、その心配は杞憂と終わりましたが、同じ小屋には、多数のガイジンが宿泊しており、これをどうさばいているのか、ガイジンは特別1人一畳とか、別料金とるとか、来年に向けての課題となりました。また、富士の小屋は、他の山小屋と違い、出発時間も相当早く、また、山小屋慣れしている人が多いとは言えず、夜中のおしゃべりがひどい!カーテン横の男女(恋人、夫婦関係ではない)は、どうでもよい話を延々と続け、男性氏は、寝るといびき、起きるとおしゃべり、かないません。

結局、下りは6:00スタート、7:30には5合目ターミナル到着で、今回の山行は終了。今回はこの後が長かった。マイプランなので、全員自由行動なんですが、みんな早く下りてくるでしょう!こんな天気ですから!早くそろったら、バスは早く出るでしょう!(これ本当です)皆さん、約束通り、下山したらチェックシートに記入しましょう!ターミナルの館内放送で出発時間を注意深く聞きましょう!しかし、世の中には、チェックシートに記入することを忘れたり、早く着いたので連絡もなく別のバスで帰っちゃったり、館内放送を聞いていなかったり、という客続出で、結局、定刻通りの出発(13:00)となり、案の定、中央高速大渋滞で新宿駅着が19:00となりました。朝の7:30から昼までターミナルで震えながら(ぬれ鼠でかつ寒い)待ち、バスで渋滞にはまり、登頂の感動もない長い一日になったのでした。

今回のツアー代金は、バス代、小屋宿泊費(7,800円)込みで14,800円。帰る途中で日帰り温泉に寄りましたが、これも含まれていました!料金は1,000円とありました。なかなか、安くて良いツアーではありませんか!2度目はないと思いますが・・・。充実の8月を終わります。