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11月3日文化の日は、戦乱の歴史探訪と紅葉を求めて大阪、奈良、和歌山にまたがる金剛山に登りました。2週続いた台風の後で爽やかな秋晴れとなったこの関西地方だが、気温が高く、この季節特有の身の引き締まる寒さはまだない。そればかりか紅葉も中途半端になりかねない。写真は山頂から北に少し下ったブナ林から大和葛城山方面の素晴らしい紅葉。
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金剛山は鎌倉時代、楠木正成が後醍醐天皇をいただき、鎌倉幕府に対抗、城をこの山の裾野に築き戦った場所でもある。そしてその城を千早城と呼ぶ。難攻不落としてつとに有名だが、それもそのはず、標高差150mの急な石段を登らないとたどり着かないその石段は後ほどご覧いただく。今日は初めて車で標高500mの登山口まで。到着9:30、出発9:40という遅いスタート。
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登山道は全て石か木の階段だ。泉州の皆さんに愛されてやまない金剛山は今日も家族連れやお年寄りで大賑わい。毎日登る方も多いようで、顔馴染みで挨拶を交わす人も。
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標高差600mを50分ほどで登ると山頂広場に到着。そこには金剛山の山名由来となったと言われる転法輪寺がある。
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転法輪寺のお不動さん。このお寺が最高地点かと思えば、さにあらず、この寺の後ろに聳える葛木岳山頂が最高地点となる。
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そしてそこには葛木神社が鎮座している。
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この一帯は神域となっており、一種厳かな雰囲気に包まれている。樹齢数百年と見える杉の巨木があったり、歴史を感じさせられる。
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今日一番の景色だ。北に見える大和葛城山へはダイヤモンドトレイルと呼ばれる道で繋がり、次回は両山繋いで登りたいと思う。
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鎌倉時代の仏塔や墓が至る所に散在し、近畿という地域がかつて歴史の中心部であった事を主張しているようだ。
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標高650mに位置する千早城址。150mの標高差を登る階段をご覧ください。
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150m差を鎧着て、武器持って、駆けあがれるか?
幕府軍は、この階段で悉く討ち取られたりぃ!周りは死体の山だったのかぁ?
という事で、妖気とパワースポットに満ち溢れる短い山旅は終了です。人気(ひとけ) に満ち溢れ、寺社仏閣に囲まれた山は、山として登るのではなく、歴史に想いを寄せ、パワースポットで元気を貰うという趣旨で登るべきです。この関西にいるとつくづくそう思います。