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今年から、9月のシルバーウィークは、師匠Toshiさん、鉄人Akkiiさんと日本アルプスを登る事になった。第1回の今年は北アルプスの主峰、奥穂高岳から北穂高を縦走し、横尾に下ったのち蝶ヶ岳を登り返して穂高、槍の絶景を堪能するコースだ。さらに松本郊外の浅間温泉に一泊、温泉と宴会の満喫フルコース!
しかし、世の中そんなに甘くない。Takは早々に最終日の18日に変更不可の予定が入り皆さんとは穂高でお別れせざるを得ない事になった。そして極め付けは台風だ。18号は、秋の安定期に入った日本本島に急カーブを切り、シルバーウィークに列島縦断という最悪の事態となったのだ。
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そんなことにはめげない面々は、新宿は新規オープンのバスタと名古屋のマスターミナルから一路上高地を目指すのだった。
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9月16日5:30、東京、名古屋からの夜行バスは無事に上高地に到着、涸沢経由奥穂高目指して出発する。梓川から槍、穂高方面を望む。台風の影響はまだない。この高曇りが続いてくれれば、と祈る。
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10:15分、標高差900m、距離16kmを稼ぎ涸沢ヒュッテ到着。正面の奥穂高岳もはっきりとその姿を見せてくれている。さぁ、天候が悪化する前に頂上を踏もう!
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山頂に怪しい雲が。
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北穂高の下部では草紅葉が始まった。
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振り返ると東には常念岳。
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山頂へは涸沢ヒュッテからあずき沢を登り、ハイマツに覆われたザイテングラートの急登をよじ登る。3年前に偶然居合わせた滑落事故のまさにその現場だ。積雪期は涸沢から直登できるが、凍結していると危険極まりない。夏道も急勾配で怖い。
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12:20、奥穂高直下のコルにある穂高岳山荘に到着。この時間には、ここから上はガスに覆われ、小雨が降り始めた。カレーを詰め込み山頂へ。
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13:30山頂。ガスで何も見えません!
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穂高は3回目で初めての登頂となった。最初は涸沢までで登頂ならず。2回目は3年前の滑落事故でびびり、凍った山頂は諦めて撤退。やっと辿り着いた山頂は、ガスに覆われその岩峰から見渡す絶景は今度もお預けとなった。いや、高所恐怖症のTakには、これがちょうど良かったのだ。
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下山開始から1時間半、あずき沢の下まで戻り後ろを振り返ると、ガスが晴れている。まぁ、こんなもんだ。その後、涸沢ヒュッテで宴会。Takはお疲れで6時過ぎにはダウン。
結構強行軍となったこの日、山頂での絶景はなかったが、台風接近の中、無事に奥穂高の山頂を踏めたことは何よりだった。雨男の面目躍如、と言いたいところだが、北海道の晴れ男と合わさって良い着地となったのではないだろうか?
さて、翌17日は前線の影響で涸沢は朝から小雨。朝食後6時前には出発、蝶ヶ岳の登り口、横尾へ向かう。Takは横尾で別れて上高地経由帰路に。Toshiさん、Akkiiさんは蝶ヶ岳に登り、蝶ヶ岳山荘で停滞、明日の台風一過、モルゲンロートに染まる槍、穂高の絶景を眺めて温泉宴会に向かう。さあ、こちらはどうなったか?!続編を待て。
最初の目的を達成できたことに拍手を送る。
「雨男」と「晴れ男」の勝負は、どうやら五分五分に終わったようだな。
天気予報から考えると上出来だわ。
今頃ToshiとAkkiはうまい酒を飲んでいることだろう。
それに引き換え、Takは相変わらず忙しい男だなあ・・・
では、第二回の企画を…
素晴らしすぎます。
やはり・でしたが、一度自分の足で歩くことで地図の見方が変わり、
位置関係をイメージすることが出来るようになりました。
そうなると見るもの聴くものすべてリアル感が違ってきますね。
台風一過の後の風でゴルフボールもさぞかし飛んだことでしょう