経済学部4年の小宮です。
今回のShow&Tellでは、私が「18歳選挙」についての記事を紹介させていただきました。
「18歳選挙」については以前、高井良先生が「政治的中立」についてお話ししてくださいました。ですが、参議院選挙が3日後に迫っていたため、もう一度「18歳選挙」についての記事を持ってこさせてもらいました。
「18歳、19歳は全有権者の2%だが日本の将来を大きく左右する力がある。」という記事から、「小学生や高校生はどのように考えているのか。」という内容です。私自身が初めて選挙に行ったとき、わからないことだらけで戸惑った経験からこれらの記事はとても共感できるものでした。
この記事に対して、佐藤雅彰先生は「子供のわからない気持ちをわかる。」ことは大事だということと、「選ぶ基準でも押し付けてはだめ。」ということをお話ししてくれました。
佐藤雅彰先生やゼミの方たちの基準とは何か?というところで自分にはない視点からの意見もあり、私自身の視野が広がりました。
高井良先生がおっしゃっていた、政治の話題に常に触れる場を通して視野を広げ自分の中に基準や意見をつくっていけるとよいのかと思いました。
本日のゼミのメインである佐藤雅彰先生のお話について、大きく4つにまとめさせていたたきます。
・教師のおしゃべりを減らす。
教師の話が続いた時の子供たちの様子を写真を使って、2分後、6,7分後、12分後とどのように変化していくかを見させてもらいました。2分の段階では黒板をしっかり見ていたのが、6,7分後にはぼーっとしはじめ、12分経つと机に伏せてしまっていました。教師の話をいかに短くしていくかということの重要さをお話しくださいました。
・「教える」ことは、子どものわからないという気持ちをわかることである。
子どもたちが何がわからないのか、どうしてわからないのか、また、なぜ間違えるのかを考え、研究することの大切さを学びました。
説明していただいた例の一つをあげると、12-9の筆算で答えが13になってしまうのはなぜかというものでした。
まず、1の位の計算で2-9をするときに2から9が引けないので、10の位から借りてきて、計算すると1の位は3となります。
問題はここでなぜ10の位に1がついてしまうのかということでした。
これは1の位を計算するときに借りてきたものを返してしまっていたからということでした。
そこで先生方は、「借りてきた」という表現から「もってくる」とかえると間違いが減ったというお話でした。
・グループ学習とは。
グループ学習では「みんなで協力して1つのものをつくる」のではなく、また、集団のための個人となるのではない。
グループ学習とは、わからないことが分かる経験をする場所であり、自分と違う考えに出会ったときにどのようにその考えが出てきたのかを話し合い、意見をすり合わせていくことで、決して意見を一つにすることではない。
ということや、グループ学習に必要な5つのポイント、参加してもらうためにできることもお話ししてくださいました。
*5つのポイント
①人の話をしっかり聞くこと、②人の意見をばかにしない(否定するときは根拠をもって)、③学びの作法(××がわからないから、○○さん教えて!とちゃんと聞くこと。また、聞かれたほうはわかるように説明すること)④グループ学習はわかることが分る経験(一人ひとりの学びを保証する)⑤意見をまとめてはだめ
・学習障害などについて。
グループ学習については、無理をさせてしまわないことが大切だが、できないことではない。教室の中にグループ学習の習慣がつき、信頼が生まれてくれば参加することもできる。
自分が変えることができると思わず、専門の方に助言をもらったりする。何より、押さえつけようとするのではなく、理解して、その子たちが生活しやすいようにしていくということでした。
他にも自分の授業を見ることの大切さ、授業は教師の説明の経糸と子供たちの活動の横糸で織るなど、書き切れないほど多くのことを学ばせてもらいました。
実際の映像や科学的な話を交えつつ、私たちも話し合い意見を聞きあうこともできました。
この時間を無駄にしないよう、考えながら、自分自身が常にかわっていけるよう歩んでいきたいと思いました。
佐藤雅彰先生
お忙しいところ、貴重なお話をしてくださって、本当にありがとうございました。
長く読みにくい文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。