芥川龍之介鑑賞 春の句8
山がひの杉冴え返る谺かな
更けまさる火かげやこよひ雛の顔
薄曇る水動かずよ芹の中
冴え返る枝もふるへて猿すべり
冴返る隣の屋根や夜半の雨
冴え返る身にしみじみとほつき貝
町なかの銀杏は乳も霞けり
雪どけのなかにしだるる柳かな
午もはやするめ焼かせよ藤の花
盆梅の枝にかかるや梅のひげ
山がひの杉冴え返る谺かな
更けまさる火かげやこよひ雛の顔
薄曇る水動かずよ芹の中
冴え返る枝もふるへて猿すべり
冴返る隣の屋根や夜半の雨
冴え返る身にしみじみとほつき貝
町なかの銀杏は乳も霞けり
雪どけのなかにしだるる柳かな
午もはやするめ焼かせよ藤の花
盆梅の枝にかかるや梅のひげ