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うち添ひて妹山背山滴れり 上田五千石
妹山背山は奈良県万葉の道からの、和歌山県/高野山・九度山のこと
うち添えうみどり濃き山々を一気に読みこんだもの
山滴るの意味は夏の季節表す言葉。夏の山のことを指した言葉で、木々や葉の緑が青々としていて瑞々しさがあるという意味。この季語のもともとの由来は中国で、郭煕という山水画家の著作「臥遊録」に載っていた言葉だそうだ。
山滴るの由来となった「臥遊録」には「夏山蒼翠にして滴るが如く」と書かれている。文の意味は、夏の山に生えている木や草は青々と生い茂っていて、水が滴り落ちるようだ、ということ。夏の情景を思わせる。
滴り はここから派生した季語だと思える
(小林たけし)
例句 作者
ジンフィズの酔ひに滴る山ありき 草間時彦
三国の山の滴り競ひあふ 鷹羽狩行
原稿紙山滴るにひろげ書く 大野林火 月魄集 昭和五十四年
地に深く山霊坐して滴れり 有馬朗人 立志
天矛の滴りの山みな青嶺 山口誓子
天香具山のもつとも滴れる 鷹羽狩行
山滴る峡道飛騨に入りにけり 村山故郷
山滴る黒川能の村はるか 村山故郷
東征は壬申の道山滴る 松崎鉄之介
滴りて全山の木が緊まりけり 加藤秋邨
滴りのこの音山の音とこそ 鷹羽狩行
滴りの等量の音山の音 三橋敏雄
滴りも熱からむかと湯殿山 鷹羽狩行
ジンフィズの酔ひに滴る山ありき 草間時彦
三国の山の滴り競ひあふ 鷹羽狩行
原稿紙山滴るにひろげ書く 大野林火 月魄集 昭和五十四年
地に深く山霊坐して滴れり 有馬朗人 立志
天矛の滴りの山みな青嶺 山口誓子
天香具山のもつとも滴れる 鷹羽狩行
山滴る峡道飛騨に入りにけり 村山故郷
山滴る黒川能の村はるか 村山故郷
東征は壬申の道山滴る 松崎鉄之介
滴りて全山の木が緊まりけり 加藤秋邨
滴りのこの音山の音とこそ 鷹羽狩行
滴りの等量の音山の音 三橋敏雄
滴りも熱からむかと湯殿山 鷹羽狩行