浦島草ふいとおんなの気持ちかな 丈子 2023-05-29 | 第一句集「裂帛」自選 浦島草浦島草=日陰の湿った山林や竹薮の中に自生する多年草。球形の地下茎から肉太の葉柄(暗緑色で斑点がある)が真直ぐに伸びて、40~50cm程になる。5月頃、短い花茎を生じて花を開く。花の外面は、黄みを帯びた白色に暗紫色の斑点を有し、内面は暗紫色を呈す。花軸の先が細長く伸びて、まるで浦島太郎が釣糸を垂れているようだとしてこの名があるが、見た目には薄気味悪い印象を受ける。烏柄杓や水芭蕉などと同属だが、毒草である。
百選の水てのひらに晩夏光 丈子 2023-05-19 | 第一句集「裂帛」自選 名水の誉れある湧水までは長い山路だったがその透明度と冷たさに驚嘆そろそろ夏も終わる頃のやわらかな日差しと共に掌にいただいた
炎昼の銀座氷像はヴィーナス 丈子 2023-05-17 | 第一句集「裂帛」自選 氷像 氷柱 花氷などがあった昭和中期の銀座のデパート見た目にも涼しい大きな女性の氷像が置かれていたそれもヴィーナスともなればなおさらだった