二百十日晴れスクランブル交差点 三苫知夫
災害や災難は遭遇するまでは他人事
予兆も無い皆無のスクランブル交差点にいる自分
同じ時間に悲鳴をあげている人と場所がある
(小林たけし)
【二百十日】 にひゃくとおか(・・トヲカ)
◇「厄日」 ◇「二百二十日」
立春から二百十日目で、9月1日、2日ころ。二百二十日はそれから10日後。この頃は暴風雨に襲われることが多く、また稲の開花期にも当たることからその被害を案じ、農家では厄日としている。
例句 作者
農暦いまも手許に厄日過ぐ 森田かつ子
恙なき二百十日の入日かな 伊藤松宇
風少し鳴らして二百十日かな 尾崎紅葉
砂濱に藻を焼く煙り厄日過ぐ 棚山波朗
たゞ鰡の釣れに釣れたる厄日かな 河原白朝
川波も常の凪なる厄日かな 石塚友二
ひらひらと猫が乳呑む厄日かな 秋元不死男
高う飛ぶ蜻蛉や二百九日尽 松内大隠
移り行く二百二十日の群鴉 高浜虚子
魚匂う俎板二百二十日過ぐ 青木千秋
ぬるき茶の渋み鋭き厄日かな 丸山景子
ロザリオや二百十日の頸細く 柳生正名
二百二十日に着きたる二十歳の十七屋 須藤徹
二百十日へ凶暴な火を逃がす 秋尾敏
二百十日も多分おとことおんなかな 永井江美子
農暦いまも手許に厄日過ぐ 森田かつ子
恙なき二百十日の入日かな 伊藤松宇
風少し鳴らして二百十日かな 尾崎紅葉
砂濱に藻を焼く煙り厄日過ぐ 棚山波朗
たゞ鰡の釣れに釣れたる厄日かな 河原白朝
川波も常の凪なる厄日かな 石塚友二
ひらひらと猫が乳呑む厄日かな 秋元不死男
高う飛ぶ蜻蛉や二百九日尽 松内大隠
移り行く二百二十日の群鴉 高浜虚子
魚匂う俎板二百二十日過ぐ 青木千秋
ぬるき茶の渋み鋭き厄日かな 丸山景子
ロザリオや二百十日の頸細く 柳生正名
二百二十日に着きたる二十歳の十七屋 須藤徹
二百十日へ凶暴な火を逃がす 秋尾敏
二百十日も多分おとことおんなかな 永井江美子