たちまちにあられ過ぎゆく風邪ごもり 桂信子
風邪を病んで臥せっている作者の姿が浮かぶ
屋根をうつあられにはっと我にかえったと思ったら
すぐに止んだという景なのだが
風邪ごもりの表意に脱帽するほかはない
(小林たけし)
【風邪】 かぜ
◇「感冒」(かんぼう) ◇「流行風邪」(はやりかぜ) ◇「流感」 ◇「風邪声」 ◇「鼻風邪」 ◇「風邪薬」 ◇「風邪心地」 ◇「風邪の神」 ◇「インフルエンザ」
鼻水、喉の痛みを伴う発熱、咳の症状。ウィルス性の流行性感冒も含む。投薬での治療が主だが、身体を温め十分な休養、睡眠が効果的である。
例句 作者
お粗末な髭そる風邪の米壽かな 佐藤軒三
きらきらと色街だった風邪薬 徳才子青良
くちなしの日射し届かぬ流行風邪 枝広和恵
はやり風邪上着下着と骨で立つ 村井和一
ひとごゑのなかのひと日の風邪ごこち 桂信子
フランスへ行きたい風邪の鼻音である 原子公平
モジリアニから鼻風邪をうつされる 細井啓司
今日だけは自殺をやめて風邪をひこう 横須賀洋子
お粗末な髭そる風邪の米壽かな 佐藤軒三
きらきらと色街だった風邪薬 徳才子青良
くちなしの日射し届かぬ流行風邪 枝広和恵
はやり風邪上着下着と骨で立つ 村井和一
ひとごゑのなかのひと日の風邪ごこち 桂信子
フランスへ行きたい風邪の鼻音である 原子公平
モジリアニから鼻風邪をうつされる 細井啓司
今日だけは自殺をやめて風邪をひこう 横須賀洋子