樫の木の真顔と冬の光かな 兜太
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平成13年、「東国抄」より。
樫の木は高い、
どんぐりでも落ちていなければ、
ふつう見上げることも無い、
古風な地味な木である。
樫の木に冬日が当っている、
その前に作者は立っている。
樫木は冬の厳しさに耐えているんだろう、真顔をしているなあ、
と作者は思っている、
その樫木に暖かな冬日が降り注いでいる。
その冬日の有難さよと、
樫の木と作者と冬日の交感、
そしてこの句を読む私もそこに加わって、
すこし厳かな気分を享受する。
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平成13年、「東国抄」より。
樫の木は高い、
どんぐりでも落ちていなければ、
ふつう見上げることも無い、
古風な地味な木である。
樫の木に冬日が当っている、
その前に作者は立っている。
樫木は冬の厳しさに耐えているんだろう、真顔をしているなあ、
と作者は思っている、
その樫木に暖かな冬日が降り注いでいる。
その冬日の有難さよと、
樫の木と作者と冬日の交感、
そしてこの句を読む私もそこに加わって、
すこし厳かな気分を享受する。
参照 http://www.shuu.org/newpage24.htm