木の葉髪墓誌の余白を目でなぞる 丈子 2024-01-29 | 第一句集「裂帛」自選 墓誌に水をかけたりするがここのところその余白が妙に気にかかる薄くなった髪を手に次はきっと自分の名が刻まれると思うのだ
哲学の道後ろ手の寒鴉 丈子 2024-01-22 | 第一句集「裂帛」自選 第一句集「裂帛」自選京都の哲学の道が好きで何度も訪れている人影の少ないこの季節も風情がひとしおだ出会った一羽の鴉が姿は哲学者に重なった
オートキー仕事納めの事もなし 丈子 2024-01-21 | 第一句集「裂帛」自選 昭和期の仕事納めは一大イベントだったが今ではなんでもワンタッチきのうと何も変わらないデジタルには汗も血も涙もない推敲 事も無し仕事納めのオートキー