ハンモック宙の深みへ運ばるる
ハンモックのあの心地よい感触を忘れない
宙と地の間に漂う
不安定な揺れは
億年の記憶に残っている原体験なのかもしれない
しばらく現世を忘れる特権を得たる気分になる
千社札振り出し竿に大守宮
あの山門の天井にところせましと貼ってある千社札
貼り付ける道具を「振り出し竿」という
竿の先に札を取り付けて張るのだが
それなりの作法が決まっているという
守宮は驚いたり竦んだりのことだろう
山の宿瀬音に沈む女梅雨
昨夜の蛍は見事だった
そんな思いも覚めやらぬ山宿の朝
明けやらぬ露天湯はしずかな雨
瀬音を聞きながら雨にも濡れて湯に沈む
ハンモックのあの心地よい感触を忘れない
宙と地の間に漂う
不安定な揺れは
億年の記憶に残っている原体験なのかもしれない
しばらく現世を忘れる特権を得たる気分になる
千社札振り出し竿に大守宮
あの山門の天井にところせましと貼ってある千社札
貼り付ける道具を「振り出し竿」という
竿の先に札を取り付けて張るのだが
それなりの作法が決まっているという
守宮は驚いたり竦んだりのことだろう
山の宿瀬音に沈む女梅雨
昨夜の蛍は見事だった
そんな思いも覚めやらぬ山宿の朝
明けやらぬ露天湯はしずかな雨
瀬音を聞きながら雨にも濡れて湯に沈む