竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

現代俳句協会本部のインターネット句会 2023/10/16

2023-10-16 | 句会レポート
現代俳句協会本部のインターネット句会 2023/10

合同句会39回 2句出句 162人 367句 句 

拙句の得点と選評
みよちゃんも餓鬼大将も大花野   ⓵点
・うーん、気持ちがよく響きました。ある年代に来て気が付くと周りから人が消えていく寂しさがありますね。(一比呂)
夜半の秋ワンクリックで地底湖に 
・長い夜には時間の経つのも忘れてついつい動画に夢中になってしまいますね。地底湖が意外でした。(和泉攷)
2句とも⓵点を獲得 選評もいただいた、私的には気に入っている句だったので共鳴者がいてくれてニンマリだ

会員限定31回 3句出句  50人 150句 

拙句の得点
銀漢や百歳さほど遠からず ④点 
・月や火星を目指す時代、百歳はそれよりは近いかも。(中野博夫)
すがれ虫過去帳にある火の匂い ③点        
・実際火災にあった過去帳か、故人の火宅の件か?(土方岳史)
脚注の先に脚注ちちろ虫 ②点     
・難解な論文などを腰を据えて読む。気が付けばちちろ鳴く世界。文学の世界につい深入りした爽快感がある。(森野稔)

3句ともに複数店を獲得した。会員限定の高いレベルの並ぶなかで全句得点は嬉しいところ。対面句会への出席ができなくなってから自得の作品に拘っている。
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要らぬものばかりの目立つ九月かな 丈子

2023-10-16 | 第一句集「裂帛」自選


酷暑の夏が過ぎて九月
どの部屋を見ても
どうでもいいものばかりが
あちらにもこちらにも

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忘れてる忘れたきこと鵙の贄 丈子

2023-10-15 | 第一句集「裂帛」自選


来し方には思い出したくもない事象もあるが
晩節の安寧の日々はその礎があればこそだ

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百磴の先に観音雁渡し 丈子

2023-10-14 | 第一句集「裂帛」自選


石段を登りつめたところに大きな観音さま
海からの雁渡しの風が心地よい

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花野行く餓鬼大将もみよちゃんも 丈子

2023-10-13 | 第一句集「裂帛」自選


人生も晩秋に近い
ふと見回すとあの餓鬼大将もみよちゃんも
同じ花野に遊んでいる

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文化の日宝さがしに文具店 丈子

2023-10-12 | 第一句集「裂帛」自選


文房具売場での新製品、アイデア文具に魅せられて時を忘れる
人畜無害 文化の日

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残る秋床几に開く御朱印帖 丈子

2023-10-11 | 第一句集「裂帛」自選


秋の鎌倉寺社巡り
紅葉を愛でながら床几に座して
いただいた御朱印をたしかめる
残る秋の風が冷たい

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秋霖やダムの底までつづく道 丈子

2023-10-10 | 第一句集「裂帛」自選


しとしととやむことのない秋霖
今はダムに沈んだ小学校へ続く道がある

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鶏頭花あげた拳の置きどころ 丈子

2023-10-09 | 第一句集「裂帛」自選


頭花の頂きは「拳骨」のようで
挙げたままの拳に困惑しているようでもある


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通帳に利息一円蚯蚓鳴く 丈子

2023-10-08 | 第一句集「裂帛」自選

法定利息が6%
住宅金融公庫の金利が5.5%
こんな昭和中期があったのは夢か幻か
鳴かない蚯蚓も啼いている

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神杉や風のてっぺん鵙の贄 丈子

2023-10-07 | 第一句集「裂帛」自選

訪ねた古刹のご神木の天辺に
鵙の運んだむき出しの大きな贄
私はどこからか鵙に視られている気がする

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乗り継ぐや北の単線刈田風 丈子

2023-10-06 | 第一句集「裂帛」自選

陸奥へのローカル線の旅が好きである
この季節乗り継ぎの駅は
東西南北どこからも刈田風である





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蚯蚓鳴くラストノートに消せぬ嘘 丈子

2023-10-05 | 第一句集「裂帛」自選

墓場までもっていくと決めた
人に言えない真実
ラストノートにもこれは書かない

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歳々にちぢむ身の丈秋簾 丈子

2023-10-04 | 第一句集「裂帛」自選


老齢化に拠る脊椎などの萎縮で身長が縮む
軒先の簾に身を屈めては実感する

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高まりし堰の水音野分晴 丈子

2023-10-03 | 第一句集「裂帛」自選
激しい風雨に無事だった刈り入れ時の稲
堰の水音ふぁ野分晴れにひびいている





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