竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

だから何もてたの話水中花 丈子

2024-05-16 | 第一句集「裂帛」自選


2024年 夏
水中花は夜の徒花
しらける会話はにあわない

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ガリ版の鉄筆の音蚊遣豚 丈子

2024-05-15 | 第一句集「裂帛」自選


2024年 夏
半裸でガリ版を
切っていた青春があった

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合掌し受くる滴り奥の院 丈子

2024-05-14 | 第一句集「裂帛」自選
 奥の院 滴り

2024年 夏
百段の石段の先に奥の院
合掌して目をやると巌の滴り
そこで合掌、掌でいただきました

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風のあんばい甚平のかくし紐 丈子

2024-05-12 | 


2024年 夏
夏は甚平、
かくし紐で風のあんばいを測る

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青芒いわくの字名大戦防 丈子

2024-05-11 | 


2024年 夏
茨城県にある大戦防という地域
青芒の拡がるが
先の大戦を予知させた歴史があったと知った

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夏座敷孫の描きたる老の顔 丈子

2024-05-10 | 


2024年 夏
3人の孫が爺の顔を掻いたそ夏休み
めったに来ない孫たちだが
その絵はずっと壁に貼ったままだ

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店頭に百の風鈴てんでんこ 丈子

2024-05-09 | 


2024年 夏
彩も容も個性的な
たくさんの風鈴風を
受けての音もどれもが主張する








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ふてぶてとおまけの金魚そだちすぎ 丈子

2024-05-08 | 

2024年 夏
子供が金魚すくいでおまけに貰った金魚が
大きく育ってまだまだ元気

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曝書の香古書の詩心に耽溺す 丈子

2024-05-07 | 

2024年 夏
足利学校で恒例の古書の曝書
手に取る古書に吾を忘れた

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寝て一人覚めて一人の昼寝覚め 丈子

2024-05-06 | 


2024年 夏
独り居になった夢をみて
その恐怖が身に沁みた
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薫風を深呼吸する葉の多弁 丈子

2024-05-05 | 

2024年 夏
五月の爽風を思い切り吸い込んで
樹木の葉が歌っている
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泥んこの町の子の声植田風 丈子

2024-05-04 | 

2024年 春
町の子が田植えの課外授業
泥んこになるのはこんなにうれしい

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春の雲今年の恋は山の人 丈子

2024-05-03 | 


2024年 春
流れる雲のように
新しい恋をして過去は忘れよう





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春紅葉ひと葉ひと葉に日と影と 丈子

2024-05-02 | 



2024年 春
春の赤い葉 これも紅葉と

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葬列に小さな喪服風花す 丈子

2024-05-01 | 

2024年 春
死者に小さな遺族
せめてもの救いはやわらかな風花

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