温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

伊達直人騒動?

2011-01-14 20:16:21 | ニュース
世間では伊達直人で大騒ぎという感じですね。
ところが、これが私には美談とは思えない、なにか釈然としないものがある。
だって、タイガーマスクって美談の漫画ではなく、正義の味方的なタイガーマスク対悪役、それにタイガー、マスクが育ったのは虎の穴という前時代的な根性集団。
今の時代からは、拒絶されるような根性物語。
また、漫画のあと、リアルタイガーマスクがプロレスの世界に登場してしまった。
あのスポーツというより興業というべきプロレスに登場してしまったのです。
そんな経緯のあるタイガーマスクが現代に現れても、胡散臭いとしか思えないのである。
それが美談として報道されても、私にとってはあるいは、タイガーマスクの漫画にリアルタイムで接した私たちの世代には、違和感、紛々である。
下に引用した記事にも書かれているが、日本では寄付という行為が文化として根づいていない。
実名で長根にわたり寄付している人がかならずいるわけで、この実名を明かせないタイガーマスクという人物がマスコミでやたら取り上げられるというのはひどくアンバランスだ。
実名で、長年にわたり寄付を続けている方のほうが、敬意を払うべき対象であるのが明らかなのに、それより、この胡散臭いタイガーマスクあるいは伊達直人が、メディアで報道されるというのはアンバランスきわまりないと思いませんか。
そんなことを、昨今思ったいてこのブログを書いたのだが、同じような感想を持つ方がいました。
以下の日経ビジネスの記事です。
私もほぼ全て同感です。
「善意」がマスクに隠されなければならないワケ:日経ビジネスオンライン
私は、ドンピシャリの世代だと思う。中学生だった時代に、あのアニメを見ている。
「うっそくせえ(笑)」
 と若干斜め方向から眺めていたきらいはあるが、それでも毎週欠かさずに視聴していた。

が、それはそれとして、私は「伊達直人」という名前を、素直な気持ちで受け止めることができない。
 どうしても身構えてしまう。根本のところで、その名前を「うさんくさい」と思っているからだ。

タイガーマスクは、誰の目から見てもインチキくさかった。プロレスファンの目から見ても、アンチプロレスファンの目から見ても。明らかに。

ところが、梶原一騎の看板は、ほどなく薄汚れてくる。
 学歴詐称、恐喝事件、傷害事件での逮捕と立件、アルコール依存、黒い交際、カネにまつわる不祥事、台湾の女優との不倫騒動、婚外子をめぐる誘拐事件とその惨たらしい結末……ある時期から、梶原一騎の周辺はスキャンダルの温床になる。

が、われわれの社会には、寄付の文化が根づいていない。
 宗教的な背景も希薄だし、習慣としても税制上も、寄付は軽んじられ、異端視され、日常から「浮いて」いる。