温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

787のバッテリー問題で思うこと

2013-01-20 14:03:57 | コンピュータ、ハイテク
ボーイング787のリチウム電池の問題がいろいろ取りざたされている。
多くの記事は下のような表面的なものが多い。
高まるリチウムイオン電池への懸念―「787」の事故受け - WSJ.com
それにもかかわらず、報告は、このテストは787のものよりはるかに小さいPCの標準的な電池でもコックピット内に大量の煙を発生させたとしている。あるテストでは、「視界不良」になるほどの煙が出たという。

その中でしたの記事は、もう1歩突っ込んだ内容になっているように思う。
リチウム電池に限らず、バッテリーは、その充電などで注意しないといろいろな不具合が起こるようだ。バッテリー開発関係者の話を聞いたことがあるが、開発中にここでは言えないようないろいろな出来事が起きているようだ。開発は非常に気を使うもののようだ。これは、関係者の中では当たり前の話のようらしい。
その話を聞いてから、私は携帯電話やPCを充電したまま家を留守にするようなことは絶対出来なくなった。必ずコンセントは抜いている。会社のオフィスのPCも長期休暇の時などはコンセントを抜くようにしている。それくらい怖いし微妙なものと認識してしまった。専門家ではないので誤解かもしれないけど。。。。。
特に充電のプロセスは非常にデリケートに開発、設計されていて飛行機の離着陸時のようにリスクの高い領域のようだ。
今日検索した限りでは、もっと究極の深い内容にはいきつかなかったが、今後の問題の拡大状況によっては、そのあたりが公開されていくようなことになるかもしれない。
787のリチウムイオン電池を詳しく見てみる | 航空宇宙ビジネス短信 ターミナル1 民間航空 技術開発
リチウムイオン電池には「大量のエネルギーを短時間に供給してAPUを始動させ、短時間で充電が可能という化学的特性がある」としている。

しかし、最悪の可能性は熱暴走thermal runawayとして知られる現象で一度反応がはじまると手がつかなくなるものだった。

エネルギー専門家によるとリチウムの溶解点は華氏357度であるのに対しニッケルは2,800度で、リチウムはその過程で溶けたナトリウムのように反応する、という。

もし、ショートが発生するとリチウムが溶けて、まず電解液と反応し、さらに酸化剤とも反応をし、その後他のセルに広がっていく。この現象がニッケルカドミウムやニッケル水素電池では発生しない熱暴走である。

下は2005年のユアサ自身のウエブページだけど、特に2番目のところが私は気になる。
米ボーイングの次世代主力旅客機「787」向けリチウムイオン電池システムを受注

【リチウムイオン電池の特長】
 1.高エネルギー密度
    従来から民間航空機に使用されているニカド電池に比べ、エネルギー密度が2倍あるため、
同じ寸法であれば2倍の電力を供給することができる。
 2.75分間で90%充電が可能
 3.管理装置を搭載し、二重の安全性を保証
 4.角形密閉(メンテナンスフリー)構造