昨日、いつものようにTVが面白くないので、パリタクシーをAmazonプライムで見た。
これがなかなかいい映画だった。
内容は下のYouTubeでわかると思う。
映画『パリタクシー』予告編
フランス新作初登場No.1!『パリタクシー』92歳のマダムから”アンガーマネジメント”のアドバイス!?【本編映像】
内容は以下のサイトにあるように、TAXIドライバーが偶然あるマダムを乗せることになり、そのマダムとタクシードライバーのやり取りや、パリの街並みを背景に、マダムの波乱万丈というか想定外の人生を知ることになるという話。
下の2番目に引用したサイトに書かれているが、他のタクシードライバーを描いた映画とは全然違ったテイストで、それが結構深刻な人生を淡々と描いているのがいい。
パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前。このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。
そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、“ねぇ、寄り道してくれない?”。
人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!
本作『パリタクシー』は純然たるフランス映画ですが、『TAXi』とは真逆の作品です。
何せ、一人の人生を滋味深く浮き彫りにしていくのですから。パリの情景はもちろんのこと、運転手と乗客のやり取りと空気感が素晴らしく、非常に魅惑的なロードムービーに仕上がっています。
しかも朝から晩までの12時間くらいの設定で、かくも濃密なストーリーを構築した脚本家に敬意を表します。
中年のタクシー運転手シャルルは、働き詰めなのに、
金欠で、家族を養っていくのにあたふたとしており、常にしかめっ面で、〈負のオーラ〉をまき散らしています。
誰しもそんな状況に陥れば、同じようになるでしょうが、そこは接客+サービス業、プライベートなことには蓋をし、グッと我慢せなあきません。
しかし、この男、それができない。
プロとして失格ですがな。ぼくが客なら、絶対に乗りたくないです。
もう一つサイトを紹介します。このサイトの以下の2つは全く同感です。
”①:パリの風景が美しすぎる…“旅行気分に浸れる”点でも頭抜けた映画体験”
”②:深層に流れるテーマが超重要…社会に馴染む“女性の不平等”を可視化した描写に注目”
また、”③:主演俳優2人がすごい…超大物(私生活でも仲がいい)が、演技以上の名演を披露!”は知らなかったけど、俳優の演技が素晴らしいのは、超大物だったんですね。
マダムがただ終活に向かっているかと思いきや、車中で語られる身の上話は壮絶そのもの。
若いころに恋し、子どもを身籠るも、恋人は故郷に帰ってしまったこと。
その後、別の男性と結婚するもうまくいかず、夫への過激なリベンジ(ネタバレになるため詳述は避けます)のために裁判沙汰となったこと……。
いい映画でした。
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