ケンのブログ

日々の雑感や日記

イミテーションゴールド

2018年11月10日 | 音楽
山口百恵さんの歌のなかで
僕は宇崎竜童さんが作曲したものに
一番興味がある。
もっとも好きな百恵さんのナンバーは
絶対絶命で、その次がイミテーションゴールド
あとプレイバックパート2、横須賀ストーリーという
順序になろうかと思う。
いずれも宇崎竜童さん作曲、作詞は阿木耀子さんである。
これらの歌は時期的に僕が中学生、高校生の頃に
ヒットしたと思うけれどその頃の百恵さんのことを
僕は百恵さんかわいい百恵さんからかっこいい百恵さんに
変身してしまったなと思っていた。
いやあ、あのころの百恵さんはほんとうにかっこよかったなと思う。
あんなにかっこいいアイドルもう出ないのではないかと思うほど、、、。
さて、その宇崎竜童さんのことなのだけれど
ダウンタウンブギウギバンドのあのリーゼントで
サングラスをかけて革ジャンのような上着を着て
そんな竜童さんの姿が目に焼き付いている。
先日ちょっとユーチューブを見ていたら
竜童さんがかなり歳をとってから(ユーチューブの映像が
撮られた日付はわからないけれど
確実に竜童さんが還暦を過ぎたあとの映像に見える)
公民館の多目的室のような場所で少ない人数を
相手にギター一本でイミテーションゴールドを歌う
映像があった。
その映像の竜童さんを見るとサングラスをかけておらず
ヘアスタイルもリーゼントというよりは
単なるオールバックという感じで
とてもやさしいおじさんのように見える。
服装も白いアンダーシャツに長袖の白い
カットソーを重ね着したようなスタイルで
ちょっと見には風呂上がりの親父のように見える。
竜童さんは公民館のような場所の部屋に集まったみんなに言う。
「こういう場所でギター一本でやると言うのは
僕にとってはとてもヘビーなことなんですよ。
ドラムスやベースのサポートがあるわけでもないし
できたらやりたくないんですよね。
今日は山口百恵さんが18の時に書いた
イミテーションゴールドを歌います。
なにしろギター一本なので皆さん手拍子で
僕を助けてください。手拍子と言うかフィンガーチップ
でも手拍子でもいいです。みなさんのリズム感抜群の
手拍子で僕を助けてください。
でも最初はフリーテンポなので手拍子はしないでくささい。
そこで手拍子が入ると逆に歌えなくなりますから。
皆さんお願いします。
今日はちょっとスイング風のアレンジでやります」
そういう感じの気さくな語りで竜童さんは
会場のみんなをなごませている。
竜童さんの語りで、そうか、百恵さんがイミテーションゴールドを
歌ったのは18の時だったのかとしみじみと思う。
18才であの表現力。ちょっと考えられない。
さて、竜童さんの歌なのだけれど
スイング風のアレンジでやりますと言った割りに
最初の
シャワーのあとの、、、という部分
つまりフリーテンポの部分はまるで親父の鼻唄のような
感じになっている。
彼が窓辺で話しかけるわ というところからは
さすがにのりがよくなるけれど
それでもちょっとなんとなく親父風の歌いかたになっていることは
否めない。
竜童さんって結構やさしくて、性格も三枚目だったりするんだと思った。
それでウィキペディアで竜童さんのことを調べてみると
中学校からずっと明治大学の付属校に通っておられる
ということだった。
そして品行方正であり不良少年をしていたという事実はない
というようなことが書いてあった。
ロックを歌うときはワルのイメージで歌っていたので
実際の竜童さんを見るとそのギャップに
戸惑う人もおおいというようなことも書いてった。
そうなのかと思った。
何気に誕生日をみるとあの中島みゆきさんと
同じ日になっている。
生まれ年は竜童さんがみゆきさんより6つ上だけれど、、、。
うーんそういうことだったのかと思った。
桑田佳祐さんも竜童さんのファンで桑田さんには
ヘイジュードをもじったヘイリュードという曲もあるとか、、、。
阿木耀子さんにはひとめぼれで
明治大学で出会ったときに僕のお嫁さんになる人が
いると思ったというようなことも正直に告白しておられるようだ。
なんかいい感じ、と思った。
さて、百恵さんの歌を竜童さんが歌った映像をいくつか
見た。
アイドルに提供した歌を作曲者が歌うと
結局、作曲者の方がうまいじゃないかというのはよくある話。
でも、百恵さんは別だなと思う。
百恵さんの歌唱は宇崎竜童さんを越えているなと思う。