ケンのブログ

日々の雑感や日記

カバの京子 帰れない二人

2022年04月19日 | 日記歌入り
■カバの京子
今日の岐阜の地方紙のコラムにこんな文章が載っている。

「今年が開園140年の上野動物園には多くの動物たちがいる。ジャイアントパンダの『カンカン』と『ランラン』には公開時に2キロの行列ができたという。カバの『京子』は関東大震災におびえ、呼吸するときに鼻面を出す以外は3日目の朝まで水底に潜ったまま姿を見せなかった」と。

そうか、僕の記憶だと カンカン ランラン は田中角栄内閣の頃 日中国交正常化の記念に贈られたのではなかっただろうか。

あの頃は日本中が希望に満ちていたようにも思う。

そして関東大震災におびえ 呼吸で鼻を出す以外は水に3日間潜っていたカバの『京子』の話。

おびえるときも本能のままというところが感動的だなと思う。

私たちも、危険に臨んだりしたときは直観に頼るということをこういう時に改めて意識しておきたいと思う。

一般的な法則にしたがうことはもちろん大切だけれど、法則が通用しないときに臨んだ場合は直観が頼りになる、 そういうことは意識しておきたいなと思う。

■佐々木朗希投手

千葉ロッテマリーンズで完全試合などで話題になっている佐々木朗希投手の写真を連日新聞で見る。

今どきの若い人にあまりない ストレートな目の力を持った方だなとおもう。

さらなる活躍に期待したいと思う。

■帰れない二人
井上陽水さんの「帰れない二人」をカラオケDAMの音源で歌い、ICレコーダーで簡易に録音したのものをアップします。

聴いていただければ幸いです。

作詞 作曲 井上陽水 忌野清志郎となっています。

こういう連名の作詞作曲で思い出すのは何といってもビートルズの Lennon and McCartneyですね。

僕はLennon and McCartneyと言われてもどこがどうだかよくわかりません。

しかし 井上陽水 忌野清志郎 となっていると やはりそれは井上陽水と忌野清志郎のミックスだなということはかなりリアルにわかります。

「二人の声は震えていました」と歌詞のくだりの節回しは忌野清志郎さんなしには考えられないような気がします。

僕にとって歌詞のなかで最高の見せ場は次のくだりです

「僕は君を と言いかけたとき 街の明かりが消えました」

『僕は君を』と言いかけるのですね。

僕は君を で英語の構文分析のように構文をたどると

「僕は」 が主語で 「君を」 が目的語です

主語と目的語があれば欠落しているのは動詞とわかりますね。

欠落している動詞は何でしょう。

愛する であれば 僕は君を愛する となります。

離さない であれば
僕は君を離さない となります。

こんな風に説明するのは野暮のお手本ですね。

『僕は君を』で止まっているからいいのです。

『僕は君を』と言いかけたとき街の明かりがきえるのですね。

何かを言いかけたとき ちょっと物音がして言いそびれてしまった。

何かをいいかけたとき 明かりが消えて言いそびれたしまった 

そういうことってありますね。

映画「男はつらいよ」で寅さんが吉永小百合に後ろから
「浴衣 きれいだね」というシーンがあります。

ところがその時 花火の音が鳴ったので寅さんの言葉を吉永小百合は聞き取ることができませんでした。

花火の音が消えてから吉永小百合が寅さんに言います

「寅さん 今 なんて言ったの?」と。

寅さんは「いや 何でもないよ」と答えました。

「男はつらいよ」シリーズの中で僕は最も好きなシーンの一つです。

「僕は君を と言いかけたとき 街の明かりが消えました」という歌詞を見ると 僕はなぜか「男はつらいよ」の 今 紹介した シーンを思い出しました。

シングル「心もよう」のB面にこの「帰れない二人」は収められています。

しかし、井上陽水さんはこの「帰れない二人」をA面に推したそうです。

しかし、スタッフとの話し合いの結果「帰れない二人」はB面になったそうです。

確かに「心もよう」は名曲ですがさびで同じことをラベルのボレロのように何度も繰り返すのでちょっと冗長な気もします。

個人の感想として「帰れない二人」の方が構成が引き締まっていて、幻想的と思います。

↓井上陽水さんの「帰れない二人」をカラオケDAMの音源で歌いました。