ケンのブログ

日々の雑感や日記

これからも大丈夫 紙飛行機

2022年05月15日 | 日記歌入り
予備校に勤めていたころ、いくつかの仕事を複数並行してこなしながら、どの仕事も手際よくやってしまう子がいた。

よく仕事のできる子だといつも感心してみていた。

「そんなに いくつも 仕事並行してやってて、納期に間に合うだろうかと心配になることはないの?」とその子に聞いてみたことがある。

そうしたらその子は「今まで大丈夫やったから 今度も大丈夫と自分に言い聞かせるようにしている」と答えてくれた。

割と 淡々として 勢いのある子だったので そんな風に答えてくれたことが その子らしいなと思うと同時に これまで大丈夫だったから これからも大丈夫 って上手な言い聞かせ方だなと思った。

自動車の運転で一時停止を怠って 「今まで大丈夫だったから これからも大丈夫」と自分に言い聞かせていたらそれは あかん というか危険というか いつか事故にあう可能性が高くなってしまう。

しかし、自分なりの誠意をもって仕事を進めて それでも心配な時は 今まで大丈夫だったから 今回も大丈夫 と信じていくことはとてもいいことのように思う。

今でも その子が そんな風に仕事をしているさまを思い出すことが時々ある。

自分に言い聞かせる方法は 今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫 とか
お祈りしたから 大丈夫 とかシンプルな方がいいと思う。

複雑に考えるとますますわからなくなって心配になってしまうから。

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金光さんの言葉に 「しょうじ一枚がままならない 身の上である」というものがある。

本当にその通りだなと思う。

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アスファルトの割れ目から タンポポがいっぱい出てきているのを見かけた。

子供のころはそういう光景 当たり前のように見ていたけれど、都会の暮らしが長くて、こちらに来てからも 自動車で移動することが多いので 久しく忘れていた光景だなと思う。

中島みゆきさんの「彼女の生き方」という歌詞の一節にこんなフレーズがある。

「そうさ 私はタンポポの花 行きたい街へ 行きたい 空へ 落ちると思えば飛び上がる」と。

みゆきさんがこんな歌詞を書いたもの タンポポがどこまでも飛んでいくということと 強いということにあやかったのかもしれないと思う。

■紙飛行機
井上陽水さんの「紙飛行機」をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音したものをアップロードします。聴いていただければ幸いです。

「雨が降ったら 弱い翼は 濡れてしまう」と歌詞にあります。

中学生のころ 歌詞のこの部分が一番好きでした。

どこか悲しげで しばらくの間しか 飛べない 紙飛行機のはかなさが
このフレーズによく出ていると思っていました。

A A B Aの楽曲形式でBにあたる部分が 上記の歌詞の部分です。

途中のBにさびが来る形式はビートルズの歌に典型的にみられるものです。

井上陽水さんもビートルズには目がなかったことで有名ですね。

この歌の歌詞で 陽水さんは 紙飛行機に 君 と呼びかけています。

「君は明日まで飛びたいのか 君はプロペラを知らないのか」という具合に。

明日まで飛びたいのか プロペラを知らないのか という言葉も しばらくの間しか飛べない紙飛行機のことを惜しむかのようです。


AABAの楽曲形式で思い出しましたが、
村上春樹さんが なにかのエッセイで チンドン屋がビートルズのオブラディオブラダを演奏しているのが聴こえてきたと書いておられました。

「なかなかいい調子でチンドン屋はやっていた。

ところが しばらく聴いていると なぜか おさまりの悪い気持ちになってきた。

どうしてだろうと考えて チンドン屋の演奏には AABAの楽曲形式のBがない
つまりさびがないことに気づいた」という要旨のことを春樹さんは書いておられました。

まあ あるある という話だなと思いながらそのエッセイを読んでいた記憶があります。

そういえば 最近の歌では 家入レオさんの歌はAABAの形式が多いです。

ビートルズの影響は 間接的にこういうところにも及んでいるのだと思います。
 
↓井上陽水さんの「紙飛行機」をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音しました。