『境川』ポタリングは「境川遊水地公園」を過ぎると一際目立つ人工物を目にします。
横浜薬科大学図書館です。五重塔を思わせる高層ビル。
かつて神奈川県横浜市戸塚区俣野町字沖原700番地で営業していた遊園地横浜ドリームランドの高層ホテルでした。
横浜ドリームランドは日本ドリーム観光株式会社により1964年に開園、同社により、翌1965には併設の高層ホテル「ホテルエンパイア」、1966年にはアクセス路線としてドリームランドモノレールが開業(翌1967年運行休止)。東京近郊の一大レジャーランドとなるべく計画されたが集客は伸び悩み、2002年に経営悪化のため閉園、翌2003年にモノレールも廃止されました。
その後、紆余曲折を経てドリームランド跡地を買収した都築第一学園が、2005年(平成17年)に改装工事に着手し、同学園が2006年(平成18年)に開校した横浜薬科大学の図書館棟になりました。(1〜8階が図書館、9〜20階は学長室・研究室など、21階は展望ラウンジとして使用)。2019年、台風の影響も加わり施設の老朽化が深刻化。2021年から約1年がかりで改修工事が行われることとなりました。
そして「宇田川」と合流します。
「宇田川」は、泉区中田町付近に源を発し、ほぼ南西に流下、戸塚区俣野町で横浜と藤沢の市境となっている『境川』に合流しています。
かつて、「宇田川」は村岡川と呼ばれていました。村岡は地域の郷の名で、大正時代に川下に堤を設けた宇田氏の功績を讃えて、「宇田川」名が生まれました。
昭和45年度から都市小河川改修事業(現在は都市基盤河川改修事業に移行)により改修が始められ、計画改修延長は3.52kmとなっています。
この辺りの景色は『境川』で一番開けて見渡せる場所で気持ちよくサイクリングができます。
続く、、、