十二単(じゅうにひとえ)
西洋十二単
花が重なり合って咲いているところから、この名が。
光の加減で色が違っていますが、どちらも紫。
西洋十二単は園芸用。
花の高さもずいぶん高くなり、見栄えがします。
今日は、十二単ということで、「枕草子」 桃尻語訳 橋本 治さん、いきま~す。
平安時代の男の人は、女性の御簾の外に出ている着物と髪で選んでいたんですね。
御簾の中にいるから、外からじゃ姿は見えないけどさ、でも
「あたし達はここにいますわよ」
っていうことを見せるんで、着ているものの裾を御簾の外に出すのよね。
結局そうなったら、自分の全存在ったら、御簾の外に出ている着物の趣味でしょ?
袿(うちぎ)の重ね方とかさ、表着のセンスとかねー後、そこから髪の毛が出るくらい長かったらハッとするじゃない。
あまりにも生々しく”肉体の一部”がそこにあるってさ。
髪の毛が長いことが美人の条件っていうのはそういうことでもあるんだけどさ・・・・・
で、夜しのんできて、明け方一番鶏がなく前に帰っていくわけだから、顔はわからずじまい。
いいですね、プチ整形も、エステもコラーゲンもな~んもいらないじゃないですかね。
かの光源氏も、末摘花ちゃん、選んじゃったものね。
ミヤコワスレ
しかし、この着物の重ねのセンスには本当に力入れていたようです。
十二単といように、着物はみんな「重ね着」
色のついた布地を何枚も重ねる。
たとえば、表地を白にして、その裏に黄色をもってくると、重ねた色がクリーム色。
こういう色のコーデイネイションを「襲色目(かさねいろめ)」っていうそうです。
表が白で、裏が紫か赤。
こういうのを「桜の色目」
全体がほんのりと桜色に見える。
桜の花が満開になっている春爛漫のころはみんな「桜の衣」が勝負着!!!
藤は表が薄紫で裏が青。
山吹は表が朽葉色で裏が黄色。
なんか素敵ですね。
その色は、草木染とかで染めていたんでしょうね。
でも深紫などの色目の濃い7色は主上様のお許しがなければ身につけられず、身分の高い一部の方のみ許されていたそうです。
ちなみに平安時代のワースト男とは
・つき合っている女房のもとを訪れ、出された食べ物を食べる男。
・低い身分の女性の名をなれなれしく呼ぶ身分の高い男。
・火鉢やいろりのそばで手を何度も裏返し、あぶりながら座っている若い男。
ハハハ、いけてない男性はいつの世もいる?
今日の私の小さな幸せ
今日は、ナイターもなく、心安らかなリ。