梶よう子著
本日も晴天なり
鉄砲同心つつじ暦
主人公 礫丈一郎の父、徳右衛門は56歳
血気盛んでまだまだ息子に家督を譲ろうとしません
この時代で56歳でまだ現役!!!
しかし、これをいいことに丈一郎は家計のためでもあるのですが
つつじの栽培に精を出しています
つつじ大好き人間
鉄砲を担ぐより、つつじを愛でていたい
父、徳右衛門は鉄砲百人組の同心
お決まりの30俵2人扶持
30俵が年俸
2人扶持は月給
2人の1人がお勤めしている本人でもう1人が家来
1人扶持が1日玄米5合の支給
合わせると15石程度
家族の分はカウントされません
旗本の中クラスで5千石
御家人でも平均250石
礫家は家族が多い
丈一郎と妻と一人息子
父と母
祖母
の6人家族
↑ 本の表紙は丈一郎一家オールメンバーです
これではサイドビジネスしないと食べていけませんよね
ここは現在の東京都新宿区百人町
当時はつつじの名所だったそうです
ここの地でなぜつつじ?
とおもうのですが、なんでも鉄砲に必要な火薬がつつじの肥料にもなるんですって
文中に最初は鹿児島の霧島山から苗を取り寄せたと書かれています
ミヤマキリシマです
これは九重連山、阿蘇山でも時期になればじゅうたんが敷かれたように
とっても綺麗です
頑固一徹で手のかかる(寺内貫太郎風)父
と、温厚な丈一郎
その家族とつつじのお話です
時は江戸末期、勿論びっくりするような事件も起きます
そこで家族の絆がとても温かく描かれます
気持ちが癒される一冊です
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