硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

大阪都構想。

2015-05-19 20:57:04 | 日記
個人的に感じたことを少しだけ述べておこうと思います。

今回の選挙では反対派がわずかに上回ったが、僕はどちらも「正しい」と思う。一見無駄に見える事も最初は必要に迫られたから存在することになったと思うのだけれど思った以上に運用が上手くいかなった結果が橋本さんの目に留まったのだと思う。だから無駄をなくし貨幣を適切に運用することを目的としたのだと思うのです。しかし、無駄であるかもしれないものでも「最初は必要に迫られて」立ち上がったものであるから今更なくしてしまうことも難しいと思います。

しかし、収入より支出が多ければ、目に見えずとも感じずとも、国としての機能は緩やかに衰退してゆく可能性が高いと思う。

例えば、消防署の職員さんや警察官の人々も公務員とはいえ、共に生活する市民である上に、場合によっては命を懸けて治安を維持するというストレスフルな職業ですから、彼らに支払う給料が滞れば担い手は減少し続けます。その影響は共に生活する市民へ降りかかってきます。

すべてを現状のままで借金も出さずに維持しようするならば、消費税を30パーセント位にしなければ賄えないと思うけれど、橋本さんの構想以上に声高らかに反対するでしょう。
また、株で利益を得るという方法はリスクが高く持続的ではないことは多くの人達が分かっています。では、どうすればいいのでしょう。

答えはきっとありません。でもわかっていることもあります。

まず、現状維持は停止であるから、これ以上の発展は見込めません。貨幣を頼りにしているのならば、より多くの貨幣がその場で行き交わなっていなければその体は保てません。そして、なにかに依存してしまえば、社会的格差は広がり権利をパスしない人達のもとにはやる気のある若者は集まりません。それが、ゆっくりと進行してゆけば、最終的には「自分の事位自分で何とかしろよ」みたいなことになってしまうのではないかと思うのです。

橋本さんは潔く政治家をお辞めになられるけれど、大阪の街はこれからも続いてゆきます。それは反対派の人達はこれまで以上に大阪の未来を考えてゆかねばならないということでもあり、橋本さんの言っていたことが間違っていたこときちんと証明せねば反対派の人達の正しさも証明されないのだと思うのです。