とはいえ、まだ少女であった君塚明日香は、自分がもて遊ばれていた事に気づくと、怒りが心の底から込み上げてきて、自分の中で消化しきれなくなった。その矛先は、チャラ男を紹介してくれた友達に向けられ、事の顛末をぶつけてしまったのであるが、これまで怒る姿を見せなかった君塚明日香の剣幕にたじろいだ友達は、「私の見る目がなくてごめん。」と、謝罪し、「あんな男、さっさと忘れてしまえ」「あいつは本当にバカだから」と、チャラ男を責め立て、彼女の気持ちをなだめると、「次は、ほんっとにいい人だから」と、埋め合わせのつもりなのか、二つ年上の男子を紹介してくれたのだった。
会ってみると、たしかに、友達の言う通り、その男は、割とかっこよくて、イイヒトそうに見えた。
しかし、付き合ってみだすと、休みの日は、ほぼ彼の家でセックスに耽ることになってしまった。
君塚明日香は、快楽に流されながらも、このままでは駄目になってしまうと自覚しつつも、それ以外の欠点が見られなかった為、なんとなく、その関係を続けていた。
しかし、そんな、ぬるま湯のような関係は、一気に冷水へと変化する。
きっかけは、彼の携帯の画面に映し出されたLINEの着信メッセージが、知らない女子の名前によるものだったが、内容の全容が分からなければどうにもならない。
だが、初動で躓いていた彼女は、相手の言動に鋭敏になっていて為、携帯を操作する彼を横目で観察し、パスコードを覚えてしまっていた。
そして、疑いのかかった者に、ためらいは不要と、秘密を暴こうとするジェームス・ボンドのように、携帯を手に取り、容易くブロックを外し、全容を暴くことに成功したのであるが、そこには知らない女子との、あきれ返るLINEのやりとりが綴られていたのだった。
会ってみると、たしかに、友達の言う通り、その男は、割とかっこよくて、イイヒトそうに見えた。
しかし、付き合ってみだすと、休みの日は、ほぼ彼の家でセックスに耽ることになってしまった。
君塚明日香は、快楽に流されながらも、このままでは駄目になってしまうと自覚しつつも、それ以外の欠点が見られなかった為、なんとなく、その関係を続けていた。
しかし、そんな、ぬるま湯のような関係は、一気に冷水へと変化する。
きっかけは、彼の携帯の画面に映し出されたLINEの着信メッセージが、知らない女子の名前によるものだったが、内容の全容が分からなければどうにもならない。
だが、初動で躓いていた彼女は、相手の言動に鋭敏になっていて為、携帯を操作する彼を横目で観察し、パスコードを覚えてしまっていた。
そして、疑いのかかった者に、ためらいは不要と、秘密を暴こうとするジェームス・ボンドのように、携帯を手に取り、容易くブロックを外し、全容を暴くことに成功したのであるが、そこには知らない女子との、あきれ返るLINEのやりとりが綴られていたのだった。