今日はお風呂の日である。普通だとオソマツ君は10:30からだ。だから、10:00に新聞閲覧コーナーに行っていて、順番が来たら声を掛けてもらう。ところが、今日は10:05ぐらいに、お声が掛った。聞けば座浴用の浴槽が壊れて使えなく、シャワーだけにするか寝浴にするか二者択一と訊かれた。
寝浴は経験がない。チョット不安もあったが、シャワーだけでは、暖まらないとと思い、寝浴を希望した。寝台から、浴槽へ移るのに何がどうなったのか、よく分からないまま、慣れた手順のケアーさんの手によってアレヨアレヨと云う内に寝台から張り出したボードの上に移され、そこで、下半身も裸にされ、掛け湯の意味のシャワーでザーッと洗い流した後でボードが下がっていって、体が湯船に漬かった。
それと同時に浮力によって、体がフワフワする感じがして、慌てて何かに捕まりたくなる。ところが、捕まるものがない。そのことを訴えると「大丈夫だよ、私たちが体を持っているから」とのこと。あの不安と信頼が寝浴の醍醐味である。自分の車いすから、寝台から張り出したボードに移してもらった時も4人のケアーさんに「ヨイショ」と掛け声と同時に持ち上げて貰った。この半身不随者を入浴させるのは大変な労力が必要だ。それを思うと申し訳ない限りで、はやく座浴用浴槽が治るように祈ること頻りだ。合わせて「ヨイショ」が無くて済む浴槽の開発が待たれる。力持ちのロボットも開発されている。あの技術者をもってすれば、全てがボタン操作で可能な浴槽の開発が待たれる。この年になって人生初体験を経験した。全てに関して感謝あるのみである。
(無関係な追加)今朝早朝から蓮池の散歩に出かけた。爽やかな空気を吸うためと、日光浴のために。ところが自動ドア―が、開かない。内側の戸は7:00にロックがはずされるということだったが、外側の戸のロックが外される時間がわからないとのこと「多分、8:00」かなあ」ということで、ガッカリした。そこで、事務の人が「鴨が卵3個を産んでいて今温めているそうですよ」と最高のニュースを教えて下さった。
「そう!雛がかえるといいですね」と私の顔もほころんだ。親鳥の後を必死で追いかける雛鳥をみてみたいものだ。抱卵中の鴨を探したが見つからなかった。もし雛が孵ったら餌を考えてやらなければとあれやこれやと、心配になったが、いつも池を掃除していて下さるスタッフの人が考えていて下さると思い、お任せすることにした。