上の写真はこの施設の同じ階に入居中の尊敬すべき書家の作品です。1月1日から12月31日までの365日が日曜日や祭日は赤色で書かれています。書家にどのようにしてこの書をお書きになったかをお尋ねしましたら次のような作業手順を教えてくださいました。
①大筆で先ず「春爛漫」と書き、次に木綿糸を用意して、大筆で
②書かれた文字の外側を木綿糸を這わせ、その糸の長さを365で割って、小筆で書き込む1日分の幅を決め、③大筆で「春爛漫] と大書した紙の上に新しい紙を重ね月日を書くスペースの四つの隅に小さい点を書き込む。
④最後に小筆で色分けに注意しながら1月1日から順に月日を書き込んでいく。と云う手順だそうです。
書家によると構想を練っているときが一番楽しく、作業に入ると集中して3時間ぐらいで完成させてしまわれるというお話でした。
気の散りやすい僕はこんな細かい作業を3時間も集中して続けられる根気力に「脱帽!,最敬礼!」です。お聞きするところによると書家は大正15年生まれで現在89歳と数か月だそうです。改めて集中力と根気力に最敬礼です。(T)
戴いたこの書は我が家の「家宝」にし子どもたちや孫たちに見せてやりたいと思っています。(T)