カナダと国境を接するアメリカ北部のメイン州の島からEーメイルが届いた。30年来の友人へ、誕生日祝いのEーメイルを送りその次の日お礼のメールが届いたのだ。
数年前まではニューヨークの自宅へ手書きのカードを送っていたのだが、81歳になる友人がやっとアドレスを持ったのでEーメイルが使えるようになった。
その友人夫妻は8月に入ると直ぐ1か月間クリニックを休みにして、避暑にでかける。大抵はメイン州ポートランドからフェりーで30分のクリフ島でコテージを借り夏休みをそこで過ごす。時々はソウコ―という町の実家に寄っていることもある。
下旬の誕生日の頃は何処にいるか分からないので、留守と知りつつニューヨークの自宅へカードを送っていた。そのため避暑から帰って間の抜けたころカードを見、間の抜けたころカードの返事が届く、と云う具合であった。それが、Eメールになってからは、世界中どこにいても、Eーメイルアドレスのとこへ瞬時に届く。本当に便利になった。
Eメールによると、誕生日の朝は霧が出て霧を見ながらポーチで朝食を摂った。緯度が高いのでもうバッタが出たり林檎が色づいたり、紅葉も進んでいるということだ。こちらはまだ、
「秋来ると目にはさやかに見えねども、風の音にぞ驚かれぬる。」
と云ったところ。それでも、夕食後の散歩のときには、冷房してある室内より涼しい。確実に秋は足元まできている。(E)
散歩道で おみなえし