鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1281回】 甘い話、おいしい話には裏があることに気づかないと・・・

2014年07月04日 | 住宅コンサルタントとして
世の中には、甘い話、おいしい話などあると思っていませんか?

「絶対に儲かる!」
「安心の保証!」
「あなただけ、何と○○万円の値引き!」

こんな言葉を簡単に信じる方が、結構たくさんいる気がします。

「絶対に儲かる!」という言葉は、さすがに信じる方は多くは無いかもしれませんが、
「保証」「値引き」という言葉には、何故か日本人は非常に弱いですよね。

特に大手企業が言う「保証」という言葉には、メチャメチャ弱い。
でも、そんな簡単に保証なんて出来るかを検討した人が、一体どれくらいいるのでしょう?

例えば、地主さんが所有する土地にマンションを建築させて、
その賃貸管理をして、しかも30年間一括借上、
更には修繕費用もマンションを建設し、管理する会社が持つ。

そもそも、世の中にそんな美味しい話があると思いますか?

10年間は決められた家賃が入ってくるかもしれませんが、
10年経過して契約内容の見直しの際、非常に不利な条件を突きつけられるということを
予測出来ない地主さんがあまりにも多過ぎなことに、ちょっと空いた口がふさがらないです。

保証するという裏側には、当然ながら一定以上の利益が必要な訳です。
当然ながら、それらの保証をするということは、それなりの利益を得ているか、
もしくは契約更新時に不利な条件を突きつけられるということです。

世の中、そんなに美味しい話など無いということが、どうして分からないのでしょう?

また、全国展開しているローコスト系の住宅会社は今、
受注に大苦戦をしています。

単なる安売り、値引きでしか受注出来ないローコストメーカーは、
とにかく受注をしなくてはならず、今、半端ない値引きをしてきます。

一見すると、非常にお得だと思いますが、実際のところはどうだと思いますか?

当然ながら、ローコストメーカーであったとしても利益を上げないとやっていけません。
ですから契約後、当然ながらありとあらゆる手段を使って、
追加やオプション価格を上乗せしてきますし、
更には職人さんの価格を叩きまくって発注するので、工事は雑になるのです。

契約した時は満足度が高いかもしれませんが、引渡し前には、
「何であんな会社に家づくりを託したのか・・・」
と後悔することになるでしょう。

世の中、おいしい話などありません。
仮においしい話があった際には、当然ながら元が取られているということです。

当たり前のことなのですが、これらを再認識したいものですね。
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