鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【1958回】 マニュアル、ツールをつくることよりも重要なこと

2016年05月10日 | 住宅コンサルタントとして
生まれ育った環境も、価値観も、感性も人それぞれ違います。

当然ながら、「清掃をしっかりとやりなさい!」なんてことを指示しても
「しっかりと(清掃を)やる」という基準が人によって違う訳です。

だから抽象的な指示、命令を出したとして、それを自社の社員さんがやらない場合、
社員さんが悪いのではなく、こちらの指示の出し方が悪かったと考える経営者の方が伸びます。

そして社員さんの理解度を統一するために、
マニュアル、型、基準というものを作った方が良いのです。

ただ、マニュアル、ツールをつくることよりも、もっと重要なことがあります。

それは、そのマニュアルに沿って行動させること、そのツールを使わせることです。

マニュアルやツールをつくることよりも、
つくったものを日々の仕事の中で使ってもらわなくては意味がありません。

ただ、社員さん一人ひとり、価値観が異なりますから、
そういうマニュアル通りの仕事を嫌がる人もいる、ということを経営者は分かっていなくてはなりません。

もしくは記憶力不足や能力不足で、
そのマニュアルを使わなくてはならない、ということを忘れる輩もいるかもしれません。

そういう部分を見越した上で、どうやらせるかが経営者の腕の見せ所なのです。

ある種、人間の本質的な部分を経営者は分かっていなくてはならないのです。

そしてもっと重要なことは、つくったマニュアルやツールに手を加えていくことです。

市場環境も、お客様も、ライバルも日々変わるのですから、
自社のツールやマニュアルも変わることが正しいのです。

外部環境の変化に適応し続けなくてはなりませんから、
マニュアルやツールが何年も変わっていないということは、非常にまずいことなのです。

マニュアル、ツールをつくっただけで満足していることはありませんか?

自社のそれらをチェックしてみましょう!
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