鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2065回】 商品だけでは商売は決まらない

2016年08月25日 | 住宅コンサルタントとして
良い家を適正価格で提供することは、とても重要です。

品質と価格。
この2つのバランスが取れていなければ、お客様に選んでいただくことは難しい。

しかしながら、その2つの要素を抑えていたとしても
それだけで売れる時代はもうとっくに終わっています。

これはずっと言い続けているのことですが、企業としての世界観が
自分たちがターゲットとするお客様に共感されていなければならないのです。

最近、年齢のせいか、クライアント様に伝えたつもりが伝え忘れることもあるので、
伝え忘れ防止のためにもこのブログを活用していければと思います。

この世界観について、感性が高い経営者はすぐにピンとこられるのですが、
そうではない方もおられると思います。

この世界観について、8月17日の日経MJに非常に分かりやすい記事がありましたので、
ちょっとご紹介したいと思います。

以下、日経MJ8月17日の記事より抜粋

①商品力だけでなく、ブラントの世界観をリアルに実体験させる

日本の報道では、「高品質な日本の商品を求める中国人」という表現が多いようですが、
現地ではモノがあふれ、モノのコモディティー化が進んでいます。
ブランドメッセージ、店舗デザイン、商品の提示の仕方、店員のマナーや教育、
清潔感など全てから伝達される「世界観」が消費者にとって重要な体験になります。
戦いの本質は総合力です。
日本で提供されている高いレベルのサービス、ブランド体験を中国でもフルに発揮することが
成功につながると思います。

以上、抜粋終わり。

この記事は、中国の中間層に対し、その市場攻略についての企業、店舗の戦略をまとめたものですが、
実際、日本でビジネスをする上でも全くあてはまる内容だと思います。

自社のブランドのメッセージは、お客様に伝わっていますか?
そもそも商品の特徴だけをお客様に説明しても、全く不十分であり、
店舗デザイン、モデルハウスの中のディスプレイ、
名刺やツール、スタッフなどから発せられている自社の世界観が
非常に重要になってきているということなのです。

こうしたことが腑に落ちた状態で経営できているのかがとても重要で、
この点が理解できず、商品力と営業力だけで何とかなると思っている住宅会社も
まだまだ多いのです。

だからこそ、チャンスなのですが・・・。

世界観で売る。
皆さんの会社は、対応できていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする