仕事の納期が差し迫る中、時間的に追い込まれた時、
これまで考えても考えても出て来なかったアイデアが
湯水のように出てきて、仕事が一気に片付くことって
経験したことってありますか?
心技体が完全に調和し、とんでもないパフォーマンスを出せる。
その状態をゾーンと言いますが、
ゾーンに入るために、どんなことに取り組めば良いか、
考えたことはありますか?
私自身、前職で数多くのプロジェクトに関わらせていただいていた際、
自分に与えられたパートで、さまざまな分析をおこない、
そしてそれを報告書としてまとめるのですが、
とにかく時間的に追い込まれることが多かったのです。
そんな中で極限まで追い込まれた時、
普段では考えらないようなスピードでアイデアが湧き出てきて、
しかもキーボードの打ち込むスピードも通常の倍くらい早くなり、
一気に仕事を完了させるようなことができたことがありました。
そしてゾーンに入るのは、ビジネスももちろんそうですが、
スポーツの世界ではよく聞く話ですよね。
ハンマー投げの選手として、
アテネオリンピックで金メダルを獲得した室伏広治選手は、
80メートルの壁を超えることが出来たのは、
自分の心と体、そしてハンマーと一体となれたからではないか、
と著書でおっしゃっておられます。
そしてハンマーと一体となる感覚をつかめたのは、
練習終了後にハンマーを丁寧に磨くようになってからだそうです。
投げる度に何度も地面に落ちて泥がついたハンマーを
水をかけて丁寧にたわしで磨く。
すると水だけでなく、洗剤をつけて磨いた方が、
ハンマーにとって気持ちいいのでないか、という気持ちが芽生えてくる。
こうして道具であるハンマーのと向き合っていくうちに、
ハンマーだけに神経を集中できるようになった、とのことでした。
モノを大切にするということのスポーツ界での第一人者は、
イチロー選手だと個人的に思っています。
室伏選手の著書を読ませていただいて、
その道で一流の方は、道具を大切に扱っている方だ、
と改めて思いました。
確かに一流の住宅会社の事務所も現場もスタッフさんの車の中も、
どこを見てもキレイで、手入れが行き届いています。
一流を目指すのであれば、まずはモノを大切にする。
皆さんは出来ているでしょうか?