私は住宅業界の中だけでこれまで仕事をしてきましたので、
他の業種のことはあまり分からなかったのですが、
他の業種を極めておられる方とお話をさせていただくことで、
住宅業界のことが客観的に理解できるようになってきたかな、
と最近、感じます。
まず、扱っている商品が圧倒的に分かりにくい。
建売住宅や中古住宅を除き、
お客様は購入決定の際、契約の際、
実際にそこに商品が存在しない訳です。
だから、当然ながら、信用していただけないと売れない訳で、
住宅業界で最も重要なことは「信用」ということになります。
そしてお客様とのご契約からお引渡しまでにかかる期間が圧倒的に長く、
更に引渡しをするまでに関わる人の多さでは断トツに多い。
すなわち、長きに渡っていろんな方と関わっていくので、
外面がちょっと良くてもすぐにバレてしまう。
そしていろんな方のお力をお借りして家が出来上がる訳で、
コミュニケーションの鵜力が非常に必要な業種であることが分かります。
また、一般的な小売業と比較すると、
お客様との出会いにとにかく苦労する。
購買頻度が低いことと、価格が高価で分かりにくいこともあり、
お客様との出会いに苦労している企業の割合は、
他業種に比べて非常に高いのではないかとも感じます。
だからブランディングも自社でしっかりと
おこなっていかなければなりません。
このように業界をちょっと俯瞰して見ると、
住宅を販売していく上でどういう業態を開発していけば良いのか、
そのヒントが得られたりする訳です。
新しい業態を開発する際のヒント、
そして各クライアント様にどんなことに取り組んでいただくべきか、
というヒントが、異業種の方とお話することで
多々、得ることが出来るのです。
同業の方とばかり、つるんでいると、発想が固まります。
居心地が良い、いつものメンバーで固まっていると、
新しいヒントがなかなか出て来なかったりします。
いろんな業界の人から、たくさんのことを学んでいきたいですね。